オーストラリア

オーストラリアを知るためのキーワード

アウトバック

現地ではよく見かける単語。ブッシュというと一般的に藪の意味だが、オーストラリアでは「田舎」の意味でも用いられる。さらに奥地、辺境がアウトバックである。人の手の及ばない密林や荒野を抱えていたオーストラリアで、生命の危険さえある奥地を目指した開拓精神は、アメリカのフロンティア・スピリットと通じるものがある。 オーストラリア人にとってアウトバックで生きるということは、自分がそのような所へ行くつもりがなくても一種の憧れを持ち、敬意を抱いているようだ。クロコダイル・ダンディーは滑稽なのではなく、格好いいのである。

マイトシップ

「グッダイ・マイト」のマイトである。フレンドシップとは少しニュアンスが違うようだ。厳しい状況の中で生きていく相互扶助の意識として使われる。日常的に馴れ馴れしくしたり、他人のプライバシーに踏み込むようなことではない。助けが必要となれば、体を張ってでも協力を惜しまない、頼もしさを感じる言葉だ。

フェア・ゴー(フェア・ディンカム)

これもよく使われる言葉で、直訳すれば「公平にやろう」。陰でコソコソしたり、不条理な差別をせずに、堂々とやろうという心意気。様々な国・地域、境遇の人々が、新天地で共存しているオーストラリアらしい考えだ。
おごりもせず、へつらいもしない。そういった人とのフランクな接し方が、オーストラリアのフレンドリーなイメージに繋がっているのではないだろうか。

オージー・イングリッシュ

オーストラリア英語として最もよく知られているのが、「アイト」とか「パイパー」とか本来の発音記号では「ei」となる部分を「ai」と発音するところだろう。旅行者はオーストラリアでは誰もがこう発音するものと期待してしまうが、これは英国系の移民の発音のクセから来ているもので、オーストラリア人すべてが、このように話すわけではない。
オーストラリア英語というのは発音だけではなく、独特の単語の使い方にもある。~個々の単語を見れば理解はできるのだが、その用い方が他の英語圏とは違うものが多い。前述のアウトバックやマイトも不可解な言葉ではないが、アメリカなどではあまり聞きなれない。この類は他にもいろいろあるので、現地に行ったら街の看板などを注意して見てみよう。