オーストラリア

人気のスポーツ

クリケット

野球の原型と言われる英国生まれの球技。本来は1試合を数日間に渡って行うが、最近はワンデイ・クリケットと呼ばれる、1日で終えられるよう投球回数を制限した試合形式もある。インド、南アフリカなど英国の植民地だった国でしか行われていないと言ってもよく、日本人にはルールが分からないスポーツの代表のようなものかもしれない。
オーストラリアでは今でも根強い人気があり、国際試合があると新聞で大きく扱われる。オーストラリアチームはトップクラスの実力を持っているが、本家英国との対決は互いに禁じ手を使ったような試合をしたこともあり、因めい縁の対決めいたところがある。

オーストラリアン・ルールズ・フットボール

楕円形のボールを使い、ゴールポストの間にボールを蹴り込めば得点となる、という点ではラグビーと似ているのだが、ゲームの様子はまるで別物。1チーム18人で、たいてい楕円形のクリケットグラウンドで行われる。息もつかせぬ目まぐるしい展開が繰り広げられる。ぶつかり合いも激しく、格闘技並みの迫力あるプレーが見られる。 ボールを持って15m以上走ることはできず、それまでにドリブル、キックもしくはハンドパスといってパンチでボールを飛ばす。キックで10m以上飛んだボールをダイレクトキャッチするとフリーキックの権利が得られるため、このボールの争奪戦が見ものとなる。
この競技はメルボルンが発祥の地だが、現在では全国的に拡大している。プロリーグのAFLには現在16チームが所属。毎年9月上旬にメルボルンで最強チームを決めるグランド・ファイナルが開催される。
オーストラリアでは大変人気のあるスポーツとなっており、日本でも一時期、このオーストラリアン・ルールズをはやらせようという動きもあったが、最近は耳にしない。

ラグビー(ユニオン、リーグ)

1チーム15人で戦うラグビー・ユニオン(NRU)と13人のラグビーリーグ(NRL)がある。日本でいうラグビーはユニオンを差し、2003年のワールドカップはオーストラリアで行われたこともあり、人気を取り戻しつつある。この大会では、日本チームもタウンズビル市とゴスフォード市の2都市で華麗なプレーを披露した。

サッカー

2006年のワールドカップで日本と同じリーグに入ったことで俄然注目された。FIFAランキングは48位(2006年1月。日本は15位)。ティム・カーヒルやハリー・キュエル選手など英国プレミアリーグで活躍している選手が多い。国内リーグは2005年に「Aリーグ」という名称で、ニュージーランドの1チームを加えて8チームでスタートした。
シドニーFCには日本でも活躍したリトバルスキー氏が初代監督として就任した。

野球

2004年アテネオリンピックの日本対オーストラリア戦を憶えているだろうか。日本代表はオーストラリア代表に予選リーグ、そして準決勝ともに負けている。 「格下」などと侮っていたが、個人レベルではかなりの能力を持った選手も多い。アメリカのメージャーリーグには、日本人選手よりもオーストラリア人選手の方が多い。阪神のジェフ・ウィリアムス投手もオーストラリア人。阪神はさらに2006年にオクスプリング投手を獲得している。
フットボールなどと比べれば確かにマイナーなスポーツではあるが、国内リーグも主に夏の短期間に行われている。
2005年に日本シリーズの覇者ロッテは、2006年の開幕前のキャンプをメルボルンの郊外、ジーロング市で行った。