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15 （自然遺産； 11 複合遺産；4）
グレーター・ブルー・マウンテンズ地域は、シドニーの西約100km、砂岩台地、ユーカリの森、峡谷などから成る壮大な景観をもつ地域で、その広さは約103万ヘクタール。ブルーマウンテンズ国立公園をはじめとする8つの自然保護区から成っている。~90種にも及ぶユーカリの原生園があり、世界中にあるユーカリのうち、約13％、91種がこの地域にあるといわれている。Q
火山活動によって出来たクレータや太古の森林地帯で主に、オーストラリアの東部海岸沿い、ニュー・サウス・ウェールズ州からクイーンズランド州にかけて点在する。~ラミントン国立公園など多くの国立公園や自然保護区をも含む広い地域。標高1000ｍ付近に亜熱帯雨林、温帯雨林、冷温帯雨林の三種が混在しており、世界的にも大変珍しい。絶滅の危機にある貴重な動植物が多数生息しているのが特徴。Q
デザート地帯に4億年前の湖底が剥き出しになっていて、ウィランドラ湖とその周辺地域。約４万年前に湖底であったとされる洪積層の地層や、人類がオーストラリア大陸に住み始めたとされる４万５千〜６万年前の考古学的痕跡が見られる地域。オーストラリア大陸をはじめとした一部地域の固有生物として知られている有袋目、その有袋目の巨大生物化石もここで発見されている。
海底2000m以上の海底の火山活動によって生まれた島。大陸から離れた大洋中にあり、かなり珍しいケースといえる。大自然が織り成す壮観な地形のほか、鳥類をはじめとして、この地域でしか見られない特有の生物が多数生息している。Q
1880〜88年にメルボルン万博のために建設・造成されたパビリオン。、ジョセフ・リードによってデザインされた。展示館はビザンチン式、ロマネスク式、ロンバルディック式、イタリアルネッサンス式など各種建築様式を取り入れた第1次世界大戦以前に世界各国の産業を持ち寄るという古典的万博（1851-1915年）の活動の典型例である。周囲は整然とした緑の庭園となっているQ
世界でも10の指に入る化石出土地区。クイーンズランド州にあるリヴァーズレーと、南オーストラリア州にあるナラコーアテは、オーストラリア大陸における哺乳類の進化を研究するにあたり、非常に重要な化石が発見された場所。ナラコーアテは、1969年にビクトリア洞窟にて出土したフクロライオンの完全骨格で話題となった。現在はナラコーアテ・ケーブ国立公園で保護されている。リヴァーズレーから出た化石は、動物が多雨林から乾燥地へと変化した環境に適応した過程を示す。発見場所はローン・ヒル国立公園で保護されている。Q
メルボルンの南、タスマニア島南西部の一帯。かつて氷河によって削られた峡谷・崖などを有する海岸線、原始の姿を残す原生林などが100万へクタール以上も続く、氷河によって生み出された景観､巨大杉の原生林など、壮大な景観が広がっている。タスマニアン・デビルなど、生息する動植物も固有種が多い。Q
タスマニアの南東約1500kmの海洋上､地底プレートの衝突によって隆起した島。
オーストラリアと南極の間、タスマニア島の南東1500kmにある長さ34km、幅5kmの島。インド-オーストラリア・プレートと南太平洋プレートがぶつかる位置にあり、海底が隆起して海上にむきだしになったことでできた。キングペンギンをはじめ、多くのペンギンが繁殖するペンギンの聖域としても有名。￥観光客の立ち入りは制限されている。Q
オーストラリアの東海岸に横たわる、全長122km余りの世界最大の砂の島。大陸を襲った豪雨によって山脈の砂が海へ流れ出し、それが堆積してできたといわれている。島には砂丘のほか、熱帯雨林の植物も根付いているが、風に運ばれて現在でもなお砂丘は数メートルずつ移動している。また、淡水湖であるマッケンジー湖の透明度は世界一とも言われる。
オーストラリア東海岸の北部、クイーンズランド州の海に広がる世界最大の珊瑚礁地帯。約400種以上の珊瑚、約1500種の魚類が生息しているほか、絶滅の危機に瀕しているジュゴンや海ガメなど、珍しい生物の生息地でもある。Q
オーストラリアの北東海岸、グレートバリアリーフにそって南北にのびるエリアで、約450kmにわたって広がっているオーストラリア最大の熱帯雨林。ここには、世界的にも貴重な植物が残っており、有袋目をはじめとした絶滅寸前の珍しい動植物が数多く生息している。また、シダ植物、裸子植物、被子植物という植物の進化の歴史が見られることでも知られる。Q
オーストラリア最初の世界遺産。面積2万k�屐∋郵餔幣紊旅�さをもつオーストラリア最大の国立公園。様々な自然景観が楽しめ、動植物の宝庫でもある。マングローブ、湿地、サバンナ、峡谷、断崖など多彩な熱帯雨林が茂る大湿原イエローウォーターが観光のハイライト。南部には断崖絶壁を切り裂く滝が点在する。また、先住民族アボリジニが生活していた場所としても知られ、ノーランジー・ロックやウビルー・ロックなど、狩猟採集民としてのアボリジニの生活が、洞窟壁画や岩の彫刻として残されている。Q
エアーズロックがあるアボリジニの聖地。オーストラリア大陸のほぼ中央に位置し、巨大な一枚岩からなるウルル（エアーズロック）と、その西にある奇岩群カタ・ジュタ（オルガス）は、その特異な風貌で人気の観光地となっている。同時に先住民族アボリジニの伝統的な信仰の場所でもある。かつてはエアーズロック・マウントオルガ国立公園と呼ばれていたが、現在ではアボリジニの言葉であるこの呼称が使われている。Q
イルカが浜辺まで寄ってくるビーチでおなじみ、太古の時代の生物ストロマイライトがいる。
オーストラリア大陸の最西端にある湾シャークベイとその周辺の島一帯。世界遺産に登録されたのは、ハメリンプールにあるストロマトライト（現存する地球上の生命体で最も古いといわれている、藻でできた固い岩）が大きな理由である。ハメリンプールはストロマトライトの群生地であり、広範囲にわたって生息するのは世界でも類を見ない。ジュゴンをはじめ、絶滅寸前の動物や哺乳類が生息するなど、海洋生物の宝庫としても知られている。
西オーストラリア州にある広さ約24万ヘクタールの公園で、オーストラリア最大かつ最後の秘境ともいわれている。砂岩石の岩山が連なる山脈バングルバングルが観光のポイント。砂岩が隆起し､雨の浸蝕によって出来たドーム状の岩山が林立する。Q
パースの南西約4100km、南極大陸から1700km、火山地形が作り上げたインド洋の亜南極にある無人島。世界的にも珍しく、人の手が入っていない原始の姿を残す島として、この地域一帯は特別海洋保護区に指定されている。また、珍しい海洋生物が多数生息しており、「地球への開かれた窓」とも呼ばれている。