[[ポルトガル]]

*ポルト Porto [#e284a2eb]
-リスボンから314km~
-人口約30万人~
-リスボンに次ぐ第2の都市で商工業の中心地。~
-スペインを源とするドウロ川が大西洋に注ぐところにある丘の上に広がるのがポルトで、市内の中心地に近いところにありながらドウロ川と町の高さの落差が大きく、4つの橋が大変重要となっている。~
-ポルトは地震もなく、赤いレンガと石造りの町が残り、壁にアズレージョ(装飾タイル)の飾り付けを残す建物も見られる。~
-ポルト対岸は現在はワイン工場に並ぶところで、ヴィラ・ノヴァ・デ・ガイヤと呼ばれる地域で、ローマ帝国支配の時代にカレと呼ばれており、「カレの港」を意味する「ポルトゥス・カレ」がポルトガルの国名のもととなった。~
-ローマ帝国衰退後、西ゴート族の支配があり、8世紀にイスラム・アラブに移る。このイスラム勢力に対するキリスト教徒の戦いがスペインと同じく国土回復運動(レコンキスタ)で、キリスト教化されたのが997年。~
-フランスのブルゴーニュの貴族アンリ(エンリケ)伯爵によってなされて、エンリケ伯爵はポルトゥカレ伯爵としてドウロ川とその北のミーニョ川に挟まれた地域が与えられた。その伯爵がポルトガルに最初にぶどうの苗を持ち込んだ。~
-ポルトゥカレ伯の子アフォンソ・エンリケスはポルトを中心とした伯爵領を足場にレコンキスタをさらに進め、初代ポルトガル王となる。~
-14〜15世紀にはこのポルトの良港が海外進出の拠点となり、大航海時代が始まり、エンリケ航海王子が誕生するに至った。~
***アクセス [#h24acd57]
-バス・車:~
リスボンから車で約3時間半、コインブラから約1時間半。バスは頻繁に出ている。~
-鉄道~
リスボン、コインブラからのICはカンパニャン駅から発着。所要時間はバスとほぼ同じ。~
***ドウロ川にかかる4つの橋 [#k28fe084]
リスボンなど南の方からポルトに入るには必ず利用する橋で、どの橋も手前からポルト市内の全景を眺めるとすばらしいところだ。~
-ド−ナ・マリア・ピア橋 Porte de Dona Maria Pia~
4つの橋の中でいちばん古い。~
パリのエッフェル塔の設計者グスタフ・エッフェルが1677年に完成させた。大きなアーチの鉄道専用橋だが、隣に新しい橋ができて、現在は使用されていない。~
-サン・ジョアンの橋 Ponte de San Joao~
ドーナ・マリア・ピア橋の老朽化に伴い、1992年に鉄道専用橋として使われている。~
-ドン・ルイス1世橋 Ponte de Don Luis I~
アーチ型2階建構造の橋。1886年エッフェルの弟子のベルギー人技術者によって作られた。市の中心地から南岸に直接結びつける位置にあり、両岸の段丘の高低差をうまく2階建てに活かしている。~
下は水面から10m、上は68mで、シングルアーチの橋。~
-アラビダ橋 Ponte de Arrabida~
最も下流にある高速道路専用の橋で、270mのシングルアーチの鉄筋コンクリート作りの橋としては世界一の大きさ。1953年に起工し、1963年に完成した。~
***見どころ [#ed471aa4]
-カテドラル Se ~
河岸に近い丘に2つの塔のある建物。~
要塞を兼ねた教会として12世紀に建てられたロマネスク様式の建築で、その後ゴシック、バロックと増改築が繰り返されるたびに建築様式は変化していった。~
-グレゴリゴス教会と塔 Torre de Igreja dos Glerigos ~
高さ76m、ポルトガルで一番高い鐘塔。らせん状石段で上がると塔上から市街が一望できる。~
1754〜63年イタリア人ナソーニの作。この教会の隣のカルモ教会には壁一面美しいアズレージョが貼られていて、一見の価値がある。~
-サンフランシスコ教会 Igreja de San Francisco  ~
14世紀初めに作られた修道院附属の教会で、ゴシック様式だがバロックに装飾されている。内部装飾が文字通りバロックである。天井、柱、壁は全て彫刻があり、金箔が張られている。金の使用量200kgと言われている。~
-ボルサ宮 Palacio do Bolsa  ~
サンフランシスコ教会と背中合わせにある。焼失した修道院跡地に19世紀に建てられた証券取引所で、ポルト商工会議所本部。スペインのアルハンブラ宮殿を模したという楕円形の「アラブの間」の天井の極彩色のアラベスク装飾が最大の見どころ。~
***ポルトワインの試飲 [#g23ec73d]
ポルトでのポルトワインの酒蔵がポルトの対岸ドウロ川沿いにいくつもあり、今でも川の上流でできたポルトワインが樽の中で寝かされている。ひと冬過ごしたのち帆船(ラベロRabelo)に載せられてこの酒蔵に運ばれてくる。今は帆船に替わってワイン専用のタンク車になっているが、ここの酒蔵で最初の2〜3年樽で発酵させる。さらにボトルに詰めて、上質ものは最低20年間寝かされる。~
ツアーの観光コースではそんな酒蔵を見学して試飲させてくれるという日程が最後に入っていることが多い。酒造は数多くあるので、個人旅行で時間のある人は「はしご」も可能。TA~



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