オーストラリア/南オーストラリア州
カンガルー島; Kangaroo Island †
- アデレードの南西約150kmに浮かぶオーストラリアで3番目に大きな島。世界で唯一、野性のアシカのコロニーに間近に会える。オーストラリアでは珍しい砂漠地帯で真っ白な起伏の激しい砂の丘かある。
- 1802年、英国人航海士により発見された。オーストラリア第3に大きな島。東京都の約2倍の面積で、その3分の1以上が国立公園もしくは自然保護区に指定されている。
- 南極海からの強風が吹き付ける日が多く、堪えず荒れた天気で、海も荒れている。
強風で、砂丘が絶えず移動を繰り返し、70mの高さにも福積ことがある。
地元では「リトルサハラ」とよばれている。人々の移入も少なく、動物たちの住処としては絶好の場所となっている。
- 9000年前までは大陸とつながっていたため、カンガルーやコアラが生息している。
コアラに鉱物のユーカリも多く群生している。
その花に群がる蜂は、リグリアバチで、19世紀にイタリアから持ち込まれたもの。イタリアでは絶滅してしまっているが、ここでは良質のはちみつが取れていて、島の特産品になっている。
- 島内の中心となる街は、キングスコート Kings Cote とフェリー発着場があるぺネショー Penneshaw 。島内に公共交通機関はない。
(アクセス) †
アデレードからバスでケープジャービス(1時間)、そこからフェリーで1時間。
島内にキングスコート空港があり、アデレードから空路でも行ける。所要約35分。
往復空路、往復海路、往路海路/復路空路のツアーパターンがある。
(見どころ) †
- シール・ベイ Seal Bay
島の南側にある自然保護区に指定された海岸。約600頭におよぶ野生のアシカを数mの距離で観察できる。海岸への立ち入りはガイドツアーのみが許可されている。
シール・ベイの北西には、白い砂丘地帯リトル・サハラ Little Sahara がある。
- フリンダースチェイス国立公園 Flinders Chase National Park
南西部に広がる島内唯一の国立公園。総面積7万4千ヘクタールはオーストラリアで最大級。野生のカンガルーやコアラに頻繁に遭遇できる。
- リマーカブル・ロックス Remarkable Rocks
フリンダースチェイス国立公園内、岬の突端にある巨大な奇岩。南極から吹き付ける風と雨が長い年月をかけて花崗岩を浸食したもので、岩肌は夕暮れ時に真っ赤に染まる。
- アドミラルズアーチ Admirals Arch
フリンダースチェイス国立公園の南端にある。荒波によって岩が削られた自然のアーチに自然の強大な力を感じさせられる。周囲の岩場には多くのオットセイが生息している。
- ケリーヒル鍾乳洞 Kelly Hill Caves
島南部にある鍾乳洞で、周辺は保護公園に指定されている。乾燥した鍾乳洞は世界でも珍しい。幻想的な洞窟内部はガイドツアーでのみ見学可能。
- ストークス・ベイ Storks Bay
島北岸中央に位置する砂浜。手前からは砂浜が見えないが、岩場のトンネルをくぐると眩しいほどの白砂のビーチが目の前に現れる。
- ハニーファーム Clifford's Honey Farm
イタリアから持ち込まれた後、保護指定されたリグリア・ミツバチのみを飼育しているハチミツ製造所。ハチミツのテイスティングができるほか、ハニーアイスが人気。
- ユーカリ製油所 Emu Ridge Eucalyptus
19世紀末〜20世紀初頭にカンガルー島の主要産業だったユーカリオイルを当時の製法のまま製造している工場。ガイドの解説で見学できる。
- パーンダナ・ワイルドライフパーク Parndana Wild Life Park
島内にある動物園で、カンガルーなどオーストラリアの動物と触れ合える。