ペルー
リマ Lima †
- 旧市街に歴史的建造物が残るペルーの首都。
- インカ帝国を征服したスペイン人フランシスコ・ピエロによって1535年に町が建設された。
- 南米スペイン植民地を統治するペルー副王領の首都がクスコからリマに移され、17世紀には全盛期を迎えた。後に領土が再編成されると南米全体でのリマの権威は衰えたが、現在もペルーの人口の約3分の1、約800万人を擁する国内最大の都市であり、政治・経済・文化の中心地として機能している。
- 沿岸を流れるフンボルト海流がもたらす豊かな海産物は、水産業も盛んにしている。
- リマック川のほとりに開けたアルマス広場とサン・マルティン広場を中心とする旧市街にはスペイン植民地時代に造られたコロニアル時代の繁栄の様子を色濃く残す建築物が立ち並び、これらが今なお残る旧市街が世界遺産に登録されている。
- 1535年の都市建設とともに着工されたカテドラルをはじめ、古い歴史を持つ教会や修道院が点在する。
- 旧市街の南は、海岸沿いの新市街のサン・イシドロ地区。高級ホテルやブティックが並んでいる。
- 旧市街にあった主要オフィスはほとんどが南方の新市街に移転し、サン・イシドロ地区にもビジネス街が形成されている。
- さらに南の海岸近くにあるのがミラ・フローレス地区。緑の多い高級住宅街で、海岸沿いには洒落たレストランやカフェが並ぶ。ショッピングアーケードもあり、いつも賑わいを見せている。
- リマは年間を通じてほとんど雨が降らないが7〜8月の冬は霧が多い。Qkbt
アクセス †
日本からはコンチネンタル航空、アメリカン航空、デルタ航空が運航。
国内の主な都市とは、アエロ・コンチネンテ、ラン・ペルー、タンス、タカ・ペルーなどの便によって結ばれている
空港 †
ホルヘ・チャベス国際空港 Jorge Chávez International Airport;(LIM)
市内の様子 †
市内には2つの中心的広場がある。
サン・マルチン広場
アルマス広場
2つの広場を結ぶ大通りがラ・ウニオン通り
見どころ †
歴史的建造物は旧市街に集中している。
- カテドラル:
征服者フランシスコ・ピサロが建てた。
- ラ・コンパーニャ教会
- ラ・メルセー教会:
ペルー軍の守り神、聖女メルセーが祀られている。
- サン・フランシスコ教会・修道院:
17世紀前半の美しいセビリアンタイルが貼られている。
- サント・ドミンゴ教会・修道院
1549年に建立、過去の地震にも耐え、外側は建設当時とほとんど変わらないとされる。
- サン・クリストバルの丘
- ロス・デスカルソス修道院と宗教博物館
- インカ博物館
- 宗教芸術博物館
- サンタ・カタリナ博物館
- 国立人類学考古学歴史博物館
- 黄金博物館
- 天野博物館
- 日本人移民史博物館
- トーレ・タグレ宮殿
- ラ・インキシシオン宮殿(宗教裁判所博物館)
近郊 †
- パチャカマク
リマの南30km
プレインカとインカ時代の神殿遺跡(海岸沿い)
プレインカ文明史 †
- チャビン Chavin; BC900〜100年頃
ペルー中部山岳地帯を中心に生まれた宗教性の高い文化
- パラカス Paracas BC500〜BC元年頃
ペルー海岸地帯の文明
- ティワナコ Tiahunaco BC200〜AD1200年頃
チチカカ湖畔に誕生。大きな宗教遺跡が残る。
- モチーカ Mochica 100〜800年頃
ペルー北部海岸地帯の文明。
- ワリ Huari 700〜1000年頃
ペルー中部高地で誕生した文化
- チャンカイ Chancay 1000〜1400年頃
ペルー中部山岳地帯に栄えた
- チムー Chimu 1000〜1400年頃
北部海岸のチャンチャンを中心に栄えたが、インカ帝国に征服される。