ドイツ/フランクフルト・ライン地方

ライン流域の古城

ライン河畔の古城群はリューデスハイム近くからコブレンツ近くまでの両側の丘陵地に建っている。

クロップ城 

ライン川下りで最初に見えてくる古城。現在は市庁舎レストランと博物館として使用されている。

ねずみの塔 

ライン川の中洲に建つ小さな塔はライン川の監視塔として造られ、中世には税関として使用された。現在は、船の信号塔として利用される。

ラインシュタイン城

10世紀に築城されるも長く廃墟となる。フリードリヒ皇子が買い取った後、ネオゴシックの城に仕立てた。現在は古城博物館としても開放される。

ライヒェンシュタイン城 

13世紀には、盗賊団の根城となっていた悪名高い城。皇帝により討伐された盗賊たちは礼拝堂で刑を受ける。現在は古城ホテルとなっている。

ゾーネック城 

盗賊騎士団が棲みついた城となっていたが、プロイセンにより建て直された。ライン地域の風景画が展示されている。

フェルステンベルク城址

ケルン司教により建てられたが、17世紀フランス軍に破壊された後は、廃墟のままとなっている。

シュターレック城 

バッハラッハの丘に建つ。11世紀ごろ、この地域を支配したプファルツ伯はラインから運ばれる物資と通行税で豊かだった。

グーテンフェルス城 

中部ライン地域で最大のブドウ畑を有するカウプ Kaub の街の丘に建つ古城ホテル。

シェーンブルク城

「ローレライ」の手前に位置するこの城は、17世紀フランス軍が破壊するも、19世紀に再建された。ライン川の数ある古城ホテルの中でも、格調高い優雅な雰囲気で最も人気がある。

ラインフェルス城

115mの高所からライン川を見下ろし、対岸のねこ城もよく見える。一部は古城ホテルとなっているが、破壊された部分も保存され、ドイツ最大の廃城としても知られ見学もできる。

ねこ城 

ザンクト・ゴアルスハウゼンにある。14世紀にカッツェンエーレンボーゲン伯爵(猫のひじ伯爵)が築城したことから、「ねこ城(ブルク・カッツ)とよばれる。対岸にあるラインフェルス城もこの伯爵が所有していた。突き出た岩山の上に建つ。

ねずみ城 

ザンクト・ゴアハウゼンにある。「ねこ城の家臣がねこに食べられる」という軽蔑した呼び方をしたのがその名の由来。実際は防備に優れていた。ライン渓谷の中でもバランスのとれた美しさを見せる。

リーベンシュタイン城址 

カンプ・ボルン・ホーフェンにある。並んで建つ様子から、シュテレンベルク城址とともに「敵対する兄弟」とよばれている。

マルクスブルク城 

現存する中世の城のうち、建築当初の完全な姿をのこしているのがこの城。13世紀始めに築城され、難攻不落の城だった。高くそびえる望楼は美しく、高さ150mからのライン川の眺めを楽しめる。また、城内は一部が博物館となっている。

シュトルツェンフェルス城 

13世紀の城を土台にし、19世紀には、シンケルの設計で、プロイセン王が巨費を注いで新ゴシック様式の城館に再建した。その外観は他のライン古城とは違った雰囲気を持ち、騎士城ともよばれている。