ドイツ/フランクフルト・ライン地方
トリアー Trier †
ラインラント=プファルツ州
人口約99000人
- ドイツの西端、南のフランスまで約40km、南西方向へ30kmでルクセンブルグに位置する。
- ヴォルムスWormsと並んで、ドイツ最古の都市の一つで約2千年の歴史を持っている。
- 紀元前15年にローマ人が築いた街には、ローマ時代の遺跡があちこちにあり、歩いて観光が可能。
モーゼル河畔にあって丘陵に囲まれたブドウ栽培の中心地であり、モーゼルワインの集散地ともなっている。
この町はまた、哲学者・経済学者カール・マルクスKarl Marx(1818〜83年)の生誕地である。
- 1986年にユネスコの世界遺産に登録されている。
アクセス †
- 空路:
国内線と中心に、EU域内からの格安航空便が中心となっている。
欧州内から空路を利用する場合には、隣国ルクセンブルグへの便を利用する方が便利だ。
- 空港:
- フランクフルト・ハーン空港Frankfurt−Hahn Airport(コード;HHN)
トリアーの北東約60kmのハーンHahnにある空港で、アメリカ軍のハーン空軍基地(Hahn Air Base)であった。
アメリカ軍が使用しなくなった後、民間が使用するようになった。
トリアー中央駅まで往復するシャトルバスを終日運行している。
フランクフルト・アム・マインFrankfurt a/Mからは120km離れており、フランクフルト国際空港Frankfurt Flughafenからも接続のバスなどはない。鉄道を利用するといい。
- ルクセンブルク-フィンデル空港 Luxembourg-Findel International Airport(コードLUX)
トリアーの西約40km,
ルクセンブルグ唯一の空港で、主にEU域内からの発着便が多い。
日本からの直行便はないが、チャーター便では時々利用される。
車ではトリアーまで約30分の距離にある。
トリアーまでのシャトルバス・エアポートライナーAirport−Linerも運行されている
http://www.aeroport.public.lu/
- 鉄道
日本からの直行便が到着する都市の鉄道駅からの直通便はなく、どこかで乗り継ぐ。
- フランクフルト空港駅Frankfurt Flughafenからは特急ICで1時間15分(ほぼ1時間間隔)でコブレンツ中央駅Koblenz Hbf.。ザールブリュッケンSaarbrucken行きに乗継いで1時間30分(ほぼ1時間間隔)
フランクフルト中央駅からコブレンツまでは普通列車もある。約2時間。ほぼ1時間間隔。
- パリ東駅Paris Estから特急TGVでルクセンブルグまで2時間5分。ほぼ2時間間隔。
ルクセンブルグとトリアー間は普通列車に乗り換えて約50分。
パリ東駅からはザールブリュッケンSaarbrucken行き特急ICEもあり、1時間50分。1日5便程度。
ザールブリュッケンからトリアーまでは普通列車で約1時間30分かかる。
見どころ †
- 中央広場Hauptmarkt:
日曜日を除く毎日、近隣の農家の人たちによる市が開かれている。
広場の中央に聖ペテロと4人の力天使を讃えた華やかな噴水がある。
- ポルタ・ニグラ Porta Nigra:
歳月によって黒ずんだためラテン語で“黒い門”の名前がついている巨大な城門
- カール・マルクスの生家 Karl-Marx-Haus :
記念館になっていて、社会主義の歴史や、マルクスの著書「共産党宣言」、「資本論」など、重要な著作の初版本、翻訳などのほか、直筆の原稿や書簡などが展示されている。
Bruckenstrasse lO
- 聖ガンゴルフ教会St.Gangolf-Kirche
中央広場に面しているゴシック様式の教会。
16世紀初頭に建てられたその塔は、かつて見張り役の詰所となっていた。
- ラインラント博物館Rheinisches Landesmuseum:
先史時代、古代ローマの豊富な資料が展示されている。
- 皇帝浴場 Kaiserthermen:
ローマ時代の浴場のなかでも、最も大規模なものに数えられるが、実際にはー度も使われなかったという。
- 聖母教会 Liebfrauenkirche:
フランス・シャンバーニユ地方の教会建築をモデルとして建てられた、ドイツにおける最初のゴシック様式の教会の一つ(1235〜1260)。
建物の平面はギリシア十字形を形作る。
- 大聖堂 Dom:
ローマ皇帝コンスタンチヌスの母、ヘレナの宮殿の上に建てられている初期ロマネスク様式の教会。
- 司教座博物館 Bischofliches Museum:
コンスタンティヌス帝の母、ヘレナ宮殿を飾っていた、4世紀の天井フレスコ画が見どころ。粉々の破片を繋ぎ合わせたもの。
- コンスタンチヌス・バジリカ Konstantinbasilika:
310年にコンスタンチヌスの王宮として建設された幅67mX高さ36mという巨大なバシリカ.
現在はプロテスタントの教会。
- 旧選帝侯居館 Ehem.Kurfurstliches Schloss:
フランス式の宮殿庭園Pabstgartenがある。
- 円形劇場跡Amphitheater:
街の南東の丘陵の中腹に造られている。観客収容人員2万人。
6月下旬から7月中旬にかけて古代ギリシャ、ローマをテーマにした演劇、オペラなどのイベントが行われる。
- おもちや博物館Spielzeugmuseum:
鉄道模型や機械仕掛けのおもちゃ、人形などを展示。
- 聖女パルバラの浴場 Barbarathermen:
2世紀にはすでに建てられていたこの浴場は、数世紀間、実際に浴場として使われていた。現在は土台の部分だけ。
- 聖パウリヌス教会 Pfarrkirche St.Paulin:
バルタザル・ノイマンBalthasar Neumannの設計のよる1754年に完成した建物
- ジメオンシュティフト市立博物館Stadtisches Museum Simeonstift
ジメオン教会には修道院だった建物。
精巧な縮尺模型で8世紀にわたる町の歴史が説明されている。
- ローマ橋Rommerbrucke:
2世紀に建設された橋を復元したもので、7つあった塔のうち5つはローマ時代のオリジナルのまま。
- 聖マテイーアス教会 St.Matthias:
12世紀のロマネスク様式の教会で、ベネディクト会修道院の付属教会だった。