ドイツ/フランクフルト・ライン地方
コブレンツ Koblenz †
ラインラント・プファルツ州
人口約11万人
- ライン川とモーゼル川の合流点にある街で、地理的にも古くから軍事的に重視されていて、多くの要塞があった。
中でも、対岸の街の丘に建つ、エーレンブライトシュタイン城塞 Festung Ehrenbreitstein は必見。
この城塞からは、ライン川とモーゼル川がドイチェス・エック Deutsches Eck で合流している景色全体を、眺めることができる。
- 旧市街は、ライン川の左岸(南側)、モーゼル川の右岸(東側)になる。
ヘルツ・イエズス教会 Herz-Jesu-Kirche をはじめ、聖カストア教会 St. Kastor-Kircheやドイツ騎士団の家 Deutschherrenhaus 、そして選帝侯の城 Kurfustliches Schlos など古都としての歴史を感じさせるものが多い。
アクセス †
- 鉄道:
フランクフルト方面からケルン方面行きルートはライン川と平行に3つのルートがある。
コブレンツへは大都市間を結ぶ新幹線ルートにはないため、ライン川沿いの両岸を走る列車を選択することとなる。利便性のあるのは左岸ルートで、空港駅からの直通で行くことができる。
フランクフルト中央駅Frankfurt a/M Hbf.から特急ICEまたはICで1時間30分。ほぼ1時間間隔。
空港駅Frankfurt Flughafenを経由する(1時間15分)
出発駅から同じ方向に沢山の列車が出発するが、コブレンツを経由しない便もあるので、特にレイルパスなどを利用する旅行者が確認して乗車する必要がある。
コブレンツ中央駅は、街の中心地より南西に約2.5kmほどにある。旧市街まで歩くと約15分かかる。
見どころ †
- ドイチェス・エック Deutsches Eck
ライン川とその支流のモーゼル川が合流する地点。
台座の上に立つヴィルヘルム皇帝の騎馬像は、戦中にアメリカ軍が爆破した後に再建されたもの。
ドイツ統一のシンボルにもなっている。
107段の台座から、コプレンツの町と、エーレンブライトシュタイン要塞Festung Ehrenbreltsteinがそびえるライン川右岸の景色を望むことができる。
- 聖カストール司教座教会 Stiftskirche St.Kastor:
古い教会堂をもとに建てられたロマネスク様式の教会。
- 聖母教会 Liebfrauenkirche:
ロマネスクのタマネギ型ドームのある教会で、13世紀に改造され、15世紀にはゴシックの内陣が付け加えられた。バロック様式の鐘楼は、17世紀の増築。
プラン広場Am Planの北西端に位置する。
- フロリンス広場Florinsmarkt:
広場に面してフロリンス教会がある。
- イエズス会士広場 Jesuitenplatz:
17世紀イエズス会神学校の中庭だったところで現在は市庁舎となっている、
シエンゲル噴水Schangelbrunnenがある。
- 聖カストア教会Basilika St.Kastor:
12世紀の尖塔のある建物。
周辺の見どころ †
- エーレンフライトシュタイン要塞 Festung Ehrenbreitstein:
コブレンツとライン川を挟んで反対側の右岸にあり、ライン川とモーゼル川の合流点を見下ろす巨大な城塞。
プファッフェンドルフ橋Pfaffendofer Bruckeをライン川右岸に渡って4.5km。
コブレンツ中央駅前からオーバータールObertalへ行くバス。
オーバータールからは、チェアリフトで城まで上がれる。
- アンダナハ Andernach:
コブレンツの北18km。
中世の面影を色濃く残したライン左岸の小さな町。
旧市街は防備を固めた二重の壁に囲まれている。ライン門Rheintorから入る。
二つの塔を持つ美しいファサードの教区教会Pfarrkircheが見どころ。
町の南東に14〜15世紀の城の廃墟がのこる。
- マリア=ラーハ修道院 Kloster Maria Laach:
コブレンツの西20km。
アイフェル山地最大の火口湖(マール)の岸辺にあるベネディクト会大修道院。