スペイン/マドリッド周辺、スペイン中央部
ラ・マンチャ La Mancha †
- マドリッドからアンダルシア地方へ南下すると、乾いた大地に白い風車と崩れかけた古城が点在する景色がどこまでも続く。水も少なく、雨もあまり降らない土地である。
- セルバンテスの名作「ドンキホーテ」の舞台になったのはこんなラ・マンチャ地方。騎士道精神に燃えた主人公ドンキホーテがサンチョ・パンサを従えて旅するところである。
- ラ・マンチャというのはシウダッド・レアル県アルバセテ県の大部分とトレド県クエンカ県の一部を占める地域を指す。
- 「ドン・キホーテ」に出てくる村々はほとんど400年前のセルバンテスの時代のまま、小さくひっそりと残されている。
- まとまって風車が残されているところは、ラ・マンチャ地方に2か所ある。いずれもマドリッドから車で1時間半ほどのところにあるが、公共の交通機関では大変不便なところに位置する。TA
コンスエグラ Consuegra †
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- 一面サフランの畑の平野が広がる中に突き出たような丘がある。
- 12世紀の城跡である。その上に9基の風車がある。丘の上からは、コンスエグラの白い町並みが見渡せる。素焼きのつぼで知られる焼き物の里となっている。
- まわりの畑にはスペイン料理に欠かせないサフランが栽培されている。10月にはここでサフラン祭が行われる。
カンポ・ディ・クリプターナ Campo de Criptana †
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- 人の気配のなさそうな村外れの緩やかな丘の上に風車が残されている。
- 「ドン・キホーテ」では、「逃げるな、臆病者め」と叫びながら巨人だと思いこんでしまった風車群に突進する主人公。あの有名なシーンはここで繰り広げられたとされている。
- 物語では30から40の風車があったとされているが、現在は9基だけとなっている。
アクセス †
マドリッド/アトーチャ駅からアルバセーテAlbacete行きでアルカサル・デ・サン・フアンAlcazar de San Juan駅で下車してタクシー(8km)が便利。所要約70分。ほぼ1時間おき。
さらに近いところにも駅があるが、こちらは本数が少ない。
町からアルカサル・デ・サン・ファンまではバスが1日5〜6本あるので帰路はこれを使うといい。