.ベルギー・ブルージュベルギー西部
ゲント Ghent †
Gent(蘭)/Gand (仏)/Ghent(英)
- 東フランダース州州都
- ブリュッセルの北西55km
- 人口25万の「花の都」
- 「青い鳥」の作者メーテルリンクの故郷。
- 16世紀の神聖ローマ皇帝カール5世も、この地で生誕。
- 彼の庇護の下に黄金時代を迎えたこの町は、ブルージュと並ぶ北方ルネサンス発祥の地でもある。
- 聖バーフ大聖堂にあるファン・アイクによる門外不出の祭壇画「神秘の子羊」はフランドル美術の最高傑作。
- 近年は臨海工業地帯として発展し、西フランダース地方の中心都市に生まれ変わった。
アクセス †
- 鉄道
ブリュッセル中央駅からゲント、ブルージュ方面行ICで40分。
ゲント・シント・ピーテルス駅下車。
パリ北駅からTGVタリスでブルージュ、オステンド方面行タリスで2時間5分。
ゲント・シント・ピーテルス駅下車。
運河クルーズ †
- 中世の旧市街の街並みを運河から眺める35分間の運河クルーズがある。
グラスレイ Graslei とコーレンレイ Korenleiから乗船。
見どころ †
- 聖バーフ大聖堂 Sint Baafskathedraal
地上部はゴシック様式。中に入ると、高い天井、豪華な装飾に目を奪われる。
極めつけは、ヤン・ファン・アイク作(兄弟合作とも)の祭壇画「聖なる子羊の礼拝(神秘の子羊)」。
象徴性豊かなフランドル絵画の頂点に立つ作品。
- 鐘楼 Belfort
13世紀ごろにギルドによって建てられたもので、高さ91m。
鐘楼の東隣には、15世紀に建てられた 繊維ホール(ラシャ取引所)Lakenhalleがある。
- 聖ニコラス教会 St.-Niklaaskerk
13世紀に建てられた、スヘルデ川流域を代表するゴシック建築。
- シント・ミヒール橋 Sint-Michielsbrug
レイエ川にかかる橋。そこから眺める鐘楼、聖バーフ大聖堂、聖ニコラス教会はこの町を代表する風景。
また、河岸のグラスレイGrasleiとコレンレイKorenleiに並ぶ古いファサードも見事だ。
- 市庁舎 Stadhuis
16世紀の建造ですが、ゴシック様式とルネッサンス様式がつなぎ合わされている。
「ゲントの和約」の会場。
- フランドル伯の城 Het Gravensteen
フランドル伯アルザス家のフィリップが1180年に造った城塞。
小べギン会院 Klein Begijnhof
建物は17世紀のもの。いまも会員たちが羊を飼ったりしながら平和に暮らしている。
なお、西にある大べギン会院は、19世紀末に移転したもの。
- ゲント美術館 Museum voor Schone Kunsten
14世紀から20世紀前半のヨーロッパの巨匠たちの作品を収蔵している。
ヒエロニムス・ボスからマグリットまで。
- ゲント市立現代美術館 S.M.A.K. Stedelijk Museum voor Actuele Kunst
1945年以降のベルギー内外の芸術家の作品を収蔵している。
- 考古学博物館 Oudheidkundig Museum van de Bijloke
14世紀に建てられたベイローク修道院にある。
さまざまな時代のガラス、陶器、装飾品、武器、衣装などを見学。
- 民俗学博物館 Museum voor Volkskunde
ゴシック様式の施療院の中にあり、1900年ごろのゲントの庶民の暮らしの様子や、職人の工房を再現している。
近郊 †
- オーイドンク城 Kasteel Ooidonk
ゲントの南西15km、Deinzeの5km手前、レイエ川のほとりの森林に建つ。
フランダース地方で最も美しい城のひとつ。
16世紀のスペイン・フランドル風ルネサンス様式の代表的な城。
内部には家具、絵画、銀器等の展示がある。
月〜土、9/16〜3/31は閉館
http://www.ooidonk.be/
- ラールヌ城 Kasteel van Laarne
ゲントの東南東12km。
12世紀に建造された城を17世紀以降改修している。
内部には15〜18世紀にかけての家具、ゴブラン織、絵画、銀器が展示されている。
料金:一般5 EUR、20名以上の団体4.25 EUR
4/15〜10/30日祝14:00〜17:30のみ開館。7〜8月は火〜木、土日も開館
月〜土、11/1〜4/14は閉館
http://www.laarne.be/