ニサ Nisa
概要
遺丘は2007年にユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されている。
パルティアは紀元前3世紀頃、セレウコス朝シリアの勢力を追い出し、イラン高原全域を支配した遊牧民族の国家。
後にローマ帝国と激しく争い、力を弱めた結果、イラン系のサーサーン朝ペルシャによって三世紀に滅ぼされる。
王の建造物群のあった旧ニサと民衆の居住地区であった新ニサとから構成される2つの遺丘で、いずれも城壁に囲まれ、互いに1.5 kmほど離れている。
王宮のあった内城は旧ニサにはゾロアスター寺院やワイン貯蔵所跡などが残されている。
また、「王の倉庫」と呼ばれる部分からは神像や土偶が発見され、中でもニサのヴィーナス像や象牙のリュトンは有名で、出土品は国立博物館に保存され展示されている。