メキシコシティ Mexico City
概要
世界最大のアステカ文明とコロニアルの都
メキシコシティの前身は、テスココ湖の湖上に浮かんだアステカの帝都。
14世紀、自らを「クルワ・メシーカ人」と称していたアステカ人は、ウィツイロポチトリのお告げによりテスココ湖のテノチティトラン島に、壮麗な宮殿やピラミッドを築き、古代メソアメリカ史上最大と言われる帝国の都となっていた。彼らはトルテカの神を重要視するなど、当時の周辺地域の宗教や文化も取り入れていたのである。
1519年、初めてここを訪れたスペインのエルナン・コルテス一行が見たのは、夢か幻のような光景だった。
テノチティトランは30万人の人口を擁し、当時としては世界有数の大都市として繁栄していた。
だがその2年後、スペインはアステカの宮殿や建物を破壊し、テスココ湖を埋め立て、スペイン人による首都が1524年に建設された。
以来300年間、スペイン副王領の中心として栄えた。
1821年にメキシコは独立。混乱の50年を経て近代化が進められ、瀟洒な建物や記念碑が市内に建てられたが、1910年のメキシコ革命で再び混乱。
1917年の憲法制定の後、新たな文化運動が生まれ、その一つが壁画運動である。
今日のメキシコ・シティーは、海抜2240mの盆地にあって、年間の平均気温が15℃という常春の地。人口2000万を超える世界最大の都市である。(参考資料:観光局)
アクセス
空路
日本からの直行便
東京・成田・メキシコシティ間 アエロ・メヒコ(AM)が週3便運行
往路は直行(所要時間:12:50)、復路は、チファナ経由となる(所要時間(17:25)
空港
メキシコ・シティ・ベニート・フアレス国際空港
Mexico City Benito Juarez International Airport(空港コード;MEX)
メキシコ・シティの見どころ
ソカロ(憲法広場)
中央広場という意味だが、正しくは憲法広場。
国立宮殿、カテドラルなどに囲まれ、式典、催しなどの会場ともなる。
アステカの時代以来の中心となる広場。
国立宮殿
ソカロ広場に面した政庁舎。アステカのモクテスマ王居城跡に建てた植民地の副王の居城だった建物。
階段と2階回廊の壁画は、リベラの代泰作「メキシコの歴史」。
カテドラル
1573年に着工して、完成に100年以上も要したバロック、ゴシック、ルネッサンスなどの様式が混在するアメリカ大陸最大の宗教建築。ソカロの北側にある。
テンプロ・マヨール博物館
ソカロ広場の北東端、カテドラルの北側にある。アステカ帝国時代の主神殿の遺跡。
雨の神と戦いの神、2つのピラミッドから成る。発掘した品々は併設の博物館に収められている。1973年に発見された。
地下鉄ソカロ駅下車。カトリックの大寺院カテドラルと国立宮殿の間を歩いて1~2分。
月曜日休み
国立芸術宮殿
メキシコの美術を統括する芸術院。
19世紀後半に着工し、1934年に完成した総大理石の建物。壁画運動を担った巨匠の作品や、劇場では民族舞踊などが見られる。
エル・カバジット(子馬)
レフオルマ大通りにある現代メキシコ
の代泰的なモニュメント。アーバン彫刻家、セバステイアンの作品。18世紀に造られた同名の彫刻が移転した後、展示された。
ルイス・バラガン
色と光の空間作家と呼ばれる建築家ルイス・バラガンは、1902年グァダラバラの生まれ。水や光、直線と鮮やかな色彩の壁を大樹こ取り入れた住宅や庭園を設計。その簡素で幾何学的なモダニズム建築の原点はメキシコの自然であり、故郷の風景であると言われる。自宅とアトリエはその実験的な作品で、2004年世界遺産登録。主な作品にサテリテ・タワーやヒラルディ邸、トウラルパンの礼拝堂などがある。
チャペルテペック公園
(チェペルテペック公園内には6つの博物館/美術館がある博物館)
国立人類学博物館
チヤプルテペック公園内にある世界屈指の白亜の人類学博物館。1964年に建てられ、総面積12万5000㎡。
一番の見どころは1790年に発掘されたアステカ文明の「太陽の石」直径3.6mの円盤の中央
に太陽神が描かれ、周囲に複雑なモチーフが幾重にもめぐらされている、
国立歴史博物館(チャプルテペック城)
の他ポルフィリオディアスとその妻のカルメンロメロルビオの豪華な部屋を見ることが出来る。シケイロスの壁画も見逃せない。
バルコニーからはメキシコの首都のパノラマビューを楽しめる。
地下鉄で、チャプルテペック駅から。公園の中を歩いて約15分くらい。月曜日休み
ルフィーノ・タマヨ近代美術館
独立記念塔
レフォルマ大通りにある美しい塔。
1910年にディアス大統領が独立100周年を記念して建立。独立の英雄たちの遺骨が安置され、塔の上には金の天使像がある。
グァダルーペ聖堂
レフオルマ大通りの北東端近く、ラ・ビジャと呼ばれる地区にあり、守護聖人「グアダルーペの聖母」を祭るメキシコ最大の聖地。新旧2つのバシリカがある。
メキシコ国立自治大学(UNAM)
2007年に世界遺産に登録されたばかり。市街地の南西部にあるラテンアメリカ随一の大学で、大学都市を形成。世界最大級の壁画など、キャンパス全体が壁画で彩られており、敷地全体が美術館のよう。図書館全体がフアン・オゴルマンによるモザイク壁画となっており、古代から現代までのメキシコ文化を象徴的に表している。本館の壁もシケイロスによる巨大な立体壁画で飾られている。
サテリテ・タワー
ケレタロ州境近くに位置する、ルイス・バラガン作の象徴的なモニュメント。幹線道路に突如出現する色とりどりのタワーは圧巻。見る角度によって形が違って見える。
フリーダ・力ー口博物館
コヨアカンにあり、画家フリーダ・カー口が生まれ、夫ディエゴ・リベラと住んだ家。
Londres 247 Col del Carmen,Coyoacan
Tel:(55)5554-5999
バザー・サーバド
土曜日の朝、サンアンヘルのコロニアル建物で開かれる手工芸品市。前のサン・ハシエント広場では地元画家たちによる絵の展示即売、民芸品の市などが立つ。