メリダ Merida

概要

マヤ時代から祭祀儀式の中心地として栄えたユカタン州の州都。
現在もマヤ系の人々が多く住む。市の中央にあるインデペンデンシア広場を中心に碁盤状に広がる町は1542年からスペイン人によってユカタン半島の支配拠点として町作りが行われた。州庁舎、大聖堂、モンテホの家など、主な観光スポットはこの広場の周りに集まっている。広場の周辺や並木が美しいモンテホ通り沿いには、白壁のコロニアル建物が残る。徒歩や名物の観光用馬車でゆっくりと散策するのがいい。メリダを基点にして、周辺のマヤ遺跡群への旅行では最低2泊は欲しい。せわしい旅には向いていないコロニアルシティである。

メリダへのアクセス

空路

国際空港(MID)は市の南西約10kmにある。
メキシカーナ航空、アエロメヒコ航空がメキシコシティなど国内主要都市、アメリカ、キューバなどとの路線を持つ。
メキシコシティから1時間40分。カンクンから的40分、ハバナ(キューバ)からは約2時間15分。


メリダの空港

マヌエル・クレセンシオ・レホン国際空港
Aeropuerto Internacional Manuel Crescencio Rejon,
Manuel Crescencio Rejon International Airport (Merida International Airport) (空港コード:MID)

メリダ市内中心部から南西へ約5km


メリダの見どころ

<大聖堂(カテドラル)/strong>
木製のキリスト像が見もの
1561年にマヤ民族の祭祀寺院“ティポを破壊して建造されたアメリカ大陸最古のキリスト教会。“火ぶくれのキリスト”と呼ばれる木製のキリスト像が奉られ、毎年9月28日~10月13日にはこの像のための祭りが開催される。

ユカタン州庁舎
1892年に建てられた典型的なコロニアル期の建造物。今は役所の施設ではない。2階に飾られたフェルナンド・カストロ・パチェコ作の壁画はマヤ民族の昔の生活からスペイン人の征服までのユカタンの悲哀の歴史を描いた壮大な絵巻。 無休 8:00~20:00 無料

モンテホの家
インデペンデンシア広場の南に面した
「モンテホの家」は初期の征服者が住んだ屋敷跡。
銀細工を施された豪華な外壁が見ものだが、原住民を踏みつけるスペイン人を描いた壁画はショッキングだ。メリダ周辺の遺跡から発掘された品を収める「ユカタン歴史・人類学博物館」も、地方博物館としては質量ともに見ごたえあり。

野口英世の像
日本を代表する名医が立つ
へビ毒、黄熱病などの調査のために野口英世がしばらく過ごした旧メリダ大学医学部(現在はオラン病院)の正門に立つ。
滞在期間は1918年の半年間と短か1たが、彼の影響を受けた医師もいたとのことで市内には名を冠したヒデヨ・ノグチ病院もある。(参考資料:観光局)