コスメル Cozumel

概要

コスメルはメキシコで最大の島。南北約52km、東西約14km。抜群の透明度を誇る海に鮮やかなソフトコーラルが育ち、固有種を含め魚が豊害なことから、アメリカ人を中心にダイバーに人気のカリブ海きってのダイブリゾート。
カリビアンクルーズの大型客船の寄港地であり、年間約7000万人ものクルーズ客を迎えている。カンクン、リビエラ・マヤから日帰りで訪れるゲストも多く、島にはイルカと触れ合うチャンカナブ国立公園をはじめ、さまざまなアクティビティやアトラクションが用意されている。
国際色豊かなゲストを迎え、何やらにぎやかに思われるが、島のおよそ95㌫はジャングルに覆われた自然。中心街のサンミゲルを離れれば、離島らしく、空気はいたって素朴でのんびりしている。
米粒のような形の島には、ホワイトビーチが点在し、中にはマリンスポーツや飲食施設を揃えたビーチバークも多くて便利。島内移動にはレンタルバイクやレンタカー、タクシーなどが使われるが、ビーチバークのような観光スポットへはタクシーでも行きやすい。
島の南西寄りには沖にリーフが発達していて、スノーケリングやダイビングもお声しろい。

マヤの聖地であり、水上貿易の中継地としても栄えたといわれるコスメルには、島内に遺跡も見られる。
西海岸にはビーチに面した大型ホテルが点在している。市内の中心地にはカジュアルでリーズナブルなホテルが多い。
ダイバーにはダイビングセンターを併設しているホテル滞在がお薦めだ。
コスメルの海は国定公園ナショナルパークに指定されているため、ビーチパークで遊ぶ際やダイビングでは保護税として一人数ドルが徴収される。
支払った証明にリストバンドをくれるので腕の付けておく。
海洋の環境保護も盛んで、ホテルやレストランでは排水など見厳しい規制がある。
オイル類を体に塗ったまま海に入ったりしないよう注意しなければならない。(観光局資料)


コスメルへのアクセス

空路

カンクンからは約30分。
アメリカ・ダラスやヒューストンから直行便もあるが、船で渡るのが一般的だ。

陸路

コスメルヘの船が出るのは、カンクンの南68km、高速道路で約45分のプラヤ・デル・カルメン港町から高速フェリーで30分前後。カンクンから約3時間。
船は島の北西、サンミゲルの港に到着。歩いて数十分で回れるサンミゲルには、碁盤の目のような通り沿いに飲食店やみやげ物屋が多く、島の中心地にもなっている。


h3>チャンカナブ国立公園

コスメルを訪れる人の多くが目指す人気スポット。お目当てはイルカやアシカと触れ合える施設「ドルフィン・ディスカバリー」。ドルフィン・エンカウンターやスイムといったメニューがあり、2頭のイルカと遊ぶ「ロイヤル・スイム」では、イルカに足を押してもらったり、握手やキスをしてもらう貴重な体験も。プログラムに参加する前にトレーナーによるレクチャーもあるのでイルカに関する知識も吸収できて楽しい。シーライオン(アシカ)と触れ合うメニューでは、バグしてくれたり、キスしてくれたりと愛嬬たっぷりのアシカに会える。
公園内にピーチバーやレストラン、ダイブショップなども揃っているので便利。砂地にモニュメントが点在するピーチダイビングもおもしろい。(観光局資料)


ダイビング

コスメルのダイビングはポートダイビングが主流。
風が比較的穏やかな午前中に2ダイブするのが一般的で、午後も潜るかどうかは海況しだい。ダイビングスポットはボートで片道1時間圏内。
砂紋の美しい癒し系スポットから豪快なドロップオフ、ケーブにアーチ、ソフトコーラルの群生や大型のハタノやカリブ海でおなじみのエンジェルフィッシュが群れるスポットなど、バラエティに富んでいる。
チャンカナブ国立公園ではビーチダイビングが楽しめて、水中に見どころも多いと人気がある。


ダイビングエリア

チャンカナブビーチ

砂地にチャックモールや遺跡風の石版などが沈められたミステリアスな雰囲気。
洞窟の中でターボンも見られる。

セノーテダイビング Cenote Diving

セノーテとはマヤの聖なる泉。
ユカタンでしか味わえない神秘体験.
石灰岩の土壌で知られるユカタン半島。水を吸い込んで逃がす石灰岩の特徴から、ユカタン半島では雨が降っても川になることはなく、空洞の地下水としてたまっていく。だからこそ、川が流れ込むことのないカンクンやコスメル周辺の海は、透明度が抜群なのだ。雨水が石灰岩を通過する際に溶け出した炭酸カルシウムが長い年月をかけて沈殿、堆積し、タケノコのように盛り上がった石筍や天井からつららのように下がった鍾乳石の地形をつくり出す。ユカタン半島では聖なる泉、セノーテと呼ばれる穴があちこちにあり、ダイビングでは鍾乳石や石筍の神秘的な世界を体験できる。
セノーテダイビングは淡水で浮力がほとんどかからないのでウエイトは通常より3、4kg減らすこと。水温は25度はあるが、太陽の光が差さず、冷たく感じるのでウエットスーツは5ミリツーピース(+フードベスト)が無難。水中ライトも必須(レンタルも可)。沈殿物を巻き上げないように、中性浮力がしっかり取れるダイビングの技量が必要。静寂の世界を荒らすことのないよう、フィンキックにも気を配ろう。
セノーテの入り口はスノーケラーやダイバーがエントリーしやすいデソキがあり、階段から下りられる。

(ダイビングポイント)

チャックモール
セノーテダイビングを代表する人気スポット。プラヤデルカルメンに近く、地面にあいた小さな穴を下りていくとドーム状の池に出るのでそこからエントリー。枝分かれした道もあり、地形好きなダイバーにはたまらない魅力。

グラン・セノーテ
直径約30mの大きな泉、グラン・セノーテは、中でも大きなケーブ。ひんやりとした水中を進むうち、鍾乳洞のつららが見えてくる。1ダイブでほぼ一周できて、洞窟内は変化に富んでいて見どころも多い

ドス・オホス
ドス=2つの名前のとおり、東西に2つの穴がつながったケーブ。片方からエントリーし、もうひとつの大きい穴へ出られる。ケーブ内では頭上から柱が何本もぶら下がる神秘的な鍾乳洞が見られる。(参考資料:観光局)