力ラクムル Calakmul

概要

熱帯雨林に眠る最大のマヤ古代都市
カンペチエの南東約320km、
州南部を横断する国道186号線のほぼ中央にあるコンスワから南へ約60km。
グアテマラとの国境から約30km北にある。

湿地や川に囲まれ、湿地に延びる7つのサクベ(堤道)が周辺地域を結んだ。マヤ・スーパーステイトとも呼ばれ、広さは72k㎡超。人口6万以上を数えたと推測され、マヤ遺跡では最大の建造物群で「隣接する2つの山」という意味がある。
建造物の数は7000近く。風化が進んでいるものの、120個に及ぶステラ(石碑)が確認されている。
発見されている最古の日付の石碑は西暦431年で、彫られている人物はカラクムル初期の王の一人と思われる。

自然保護区となっているメキシコ最大の熱帯雨林の奥深くにあり、保存状態も良く、別名「蛇の頭の王国」とも呼ばれる。
マヤ低地ペテン地方の諸国家を従えていたと考えられている。
中核となるのは2つのピラミッド。宮殿、アクロポリス、住居跡も見られ、12世紀以上も続いたマヤ文明の建築、芸術、政治などを理解するのに重要な役割を果たしている。(参考資料:観光局)