トロント Toronto

概要

人口;470万人
市外局番 416/905

カナダ最大の町で、オンタリオ州の州都。オンタリオ湖の北側に位置する。
先住民の言葉で「人々の集まるところ」を意味するトロントは世界中から渡ってきた移民により構成され、現在100以上のエスニック・コミュニティを抱えるまでに拡大。ピープル・シティと呼ばれ,さまざまな民族がそれぞれの「町」を持って共存している。例外として;メキシコ人街はない。街歩きをしていても、様々な文化を感じられるのは魅力的だし、イタリアン、チャイニーズ、フレンチ、メキシカン、タイなど世界中の料理をこの街で味わうことができる。また、エンターテイメントも充実。ロイヤル・アレキサンドラ・シアターをはじめ、プリンセス・オブ・ウェールズ・シアターなどの大きな劇場が集まっていて、ニューヨークの人気ミュージカルを気軽に楽しむことができる。スポーツ観戦もメジャー・リーグ、アイスホッケー、バスケットボールの試合が楽しめる。
広いダウンタウンは、地下鉄や路面電車でも巡ることができる。ユニオン駅周辺には、CNタワーやロジャースセンターなど高層建築が建ち並ぶ。その南側には再開発地区のハーバーフロント地区がある。ダウンタウン北部には、トロント大学とクイーンズ公園があり、ブロアー/ヨークビル通り Bloor/Yorkville には高級ブランドからカジュアルまでショップが集中する。さらにその北側のミッドタウンには、丘の上に建つ中世ヨーロッパ調のカサ・ロマがある。また、ネイバーフットと呼ばれる特色を持ったエリアがあちこちにあり、旅行者を飽きさせない。
なお、トロントには巨大な地下街があり、厳しい冬でも温かい環境でショッピングや食事を楽しむことができる。

トロントへのアクセス

空路:
日本からの直行便;
東京・成田―トロント間 エアーカナダ(AC)が毎日1便している。約11時間55分
(千日空(NH)との共同運航便)
乗継便は、バンクーバーから約4時間30分。
そのほか、アメリカ・シカゴ経由が便利だ。
(いずれの便も、各航空会社とも、利用状況や季節により絶えず変更されるので、旅行する少なくとも3か月前に確認して選択する必要がある。)

長距離バス:
オタワから約5時間、モントリオールから約6時間30分。

鉄 道
VIA鉄道のユニオン駅
バンクーバーからのカナディアン号が週3便、
モントリオールからのコリドール号が毎日1便。

トロントの空港

トロント・レスター・B・ピアソン国際空港 Toronto Lester B. Pearson International Airport
空港コード;YYZ、都市コード;YTO
http://www.gtaa.com
成田から直行便がある。バンクーバーあるいはサンフランシスコ、シカゴ、デトロイトなどアメリカ諸都市より乗継も可能。空港から市街までは車で約30分。
他にシティセンター空港(YTZ)とバトンビル空港(YKZ)があるが、一般的に使われているのはピアソン国際空港。
ピアソン国際空港は市街から北西27km。
3つのターミナルからなる大空港で、カナダの東部のゲートウエイトしてアメリカ各地や、ヨーロッパの各都市の発着便が多い。
各ターミナルには複数のピアと呼ばれるコンコースがある。
国際線国内線とも航空会社のそれぞれの便によって発着ターミナルが異なる。空港へ行く前にターミナルをしっかり確認しておかないと空港へ着いてからではターミナルを間違えてしまうと移動に時間がかかってしまう。
また、現在も拡張工事が続いているため、新しい下^とが増えると発着ビンの使用ターミナルが変わることがあるので直前に確認しておく必要がある。


ターミナル1 エアーカナダ(AC)のアメリカ戦を除く国際線と国内線。 全日空(NH),ルフトハンザ(LH),アリタリア(AZ),オーストリアン(OS),SAS(SK),タイ(TG),シンガポール(SQ)など

ターミナル2
アメリカからの便の発着と国内線
エアーカナダ(AC),ユナイテッド(UA)など

ターミナル3
アメリカ線を含む国際線と国内線の一部。
アメリカン航空(AA)、日本航空(JL)、ウエスチジェット(WS)、大韓航空(KE)、USエアー(US),英国航空(BA),デルタ(DL),キャセイ(CX),エールフランス(AF),KLM(KL)など


国際線入国
ターミナルによって異なる

ターミナル1
ピア3階のゲートから4回の到着通路へ上がる。
案内表示にしたがって3階の入国審査場へ。
入国審査終了後2階へ下りて、ターンテーブルから自分の荷物を取り出して税関検査場へ進む。
検査終了後到着ロビーへ。

ターミナル3
到着ゲートから案内表示にしたがって1階の入国審査場へ。
そのまま進んで荷物をとって税関検査場へ。
終了後そのまま到着ロビーへ

アメリカ線の入国
到着ゲートから1階の入国審査上、税関検査場を経て到着ロビーへ。


国内線到着
ターミナル1では3階に到着後、案内表示にしたがって2階の荷物のターンテーブルで荷物をピックアップしてそのまま兆着ロビーへ。
ターミナル2・3ではすべて1階になる。


アメリカ線の出発
ターミナル2・3からのアメリカ行きまたはアメリカ経由日本行きの場合
チェックインカウンターでチェックインで機内預けの荷物を計量して、行き先タッグを付け、搭乗券を受け取ったら荷物を持ったままアメリカの入国への入口へ進み、アメリカの入国審査・税関検査を受ける。検査終了後、機内預けの手荷物をそばの手荷物チェックインカウンターで預けて、ゲートへ進む。アメリカ国内に滞在する場合も、乗り継ぎですぐに帰国便に乗る場合でも同様の検査を受けなければならない。


乗継
国内線→国際線
最終目的地までの荷物行き先札をつけてあればそのままターミナル間の移動をするだけ。

国内線→アメリカ線(アメリカを経由して帰国する場合など)
国内線で到着後荷物を受け取って、乗継便のターミナルへ移動しなくてはならない。~そこで改めてアメリカ線のチェックインをして、アメリカ入国手続きを済ませて手荷物チェックインカウンターで預ける。その際、最終行き先までのタッグが付いていることを確認しておく必要がある。

ターミナル間の移動手段
ターミナル間の循環シャトルが約10分間隔で運行されている。乗り場は各ターミナル2階になる。

トロント市内への交通機関

エアポート・エキスプレス Airport Express
各ターミナル到着フロアから主要ホテルまで。所要時間は40~60分

タクシー
各ターミナル到着フロアから市内まで30~40分  料金はゾーン制で$60~

ナイヤガラへの交通機関

各ターミナル到着フロアから直行のシャトルバス(バンタイプ)がある。Niagara Air Bus
到着フロア内のGround Transportation Booth へ。
所要時間は約2時間。片道$51 料金的にはダウンタウンからの長距離バスのほうが安い。
半額程度。
定員になると随時出発する。到着フライトにあわせて事前に予約できる。
http://www.niagaraairbus.com

長距離バス
メトロ・トロント・コーチ・ターミナル Metro Toronto Coach Terminal 2社の長距離定期バスが運行されている。

Greyhound
Coach Canada 各社ともモントリオール便が1日7~8便、ナイヤガラが10~12便運行されている。

トロントの市内交通

市バス、市電のほか、市内には地下鉄が2路線走っている。料金は均一で、現金かトークンで支払う。

現地ツアー

グレイライン Gray Line Tour
http://www.grayline.ca

トロント・ヒッポ・ツアー Tooronto Hippo Tours
http://www.torontohippotours.com

トロントの主な見どころ

トロント市庁舎 Toronto City Hall
1965年に建てられた市庁舎は、その湾曲したデザインが特徴的。正面にあるネイザン・フィリップス広場 Nathan Philips Square はイベントが催される市民の憩いの場として親しまれている。冬はスケートリンクとしてにぎわいをみせる。広場脇には、裁判所として使用される旧市庁舎 Old City Hall がある。

CNタワー CN Tower
1976年に電波塔として建てられた高さ約553mのタワー。トロントのシンボル的存在となっている。円盤のような展望台からは、トロント市街のパノラマを楽しめる。屋外展望台とともにある屋内展望台には、足元がガラス張りのグラスフロアがありスリルを味わえる。展望レストランも用意され、ダウンタウンの美しい夜景とともに食事ができる。さらに尖塔の上には地上447mで、世界一高い展望台となるスカイポッド(別料金)がある。

ロジャースセンター Rogers Centre(旧スカイドーム)
世界初の開閉式屋根を装備するドーム球場でCNタワーと連結。MLBのトロント・ブルージェイズ、CFLのトロント・アルゴノーツの本拠地となっている。ガイドツアーでは、屋根の開閉の仕掛けや建設時の様子を知ることができる。隣接するホテルの部屋から直接スタジアムの試合を観戦できるのも珍しい。

ハーバーフロント Harbour Front
オンタリオ湖に臨む、ウォーターフロントの再開発地区。古い倉庫を改造したショッピングビルは、クイーンズキー・ターミナル Queen's Quay Terminal で、100以上のショップやレストラン、ギャラリーが並ぶ。またアンティーク・マーケットが開かれたり、ストリート・パフォーマンスなども盛んで1日中楽しめる。ここからクルーズに参加して湖上からトロントの摩天楼を眺めるのもよい。

セントローレンス・マーケット St. Lawrence Market
古い歴史を持つ生鮮食料品の市場。地元の人だけではなく、観光客でも入りやすい。カナダの庶民の食卓が垣間見られるようで興味深い。手軽なパックを売るデリや軽食のスタンドもあるので、味見をしてみるのもよい。

オンタリオ湖 Ontario Lake
北米大陸の5大湖のひとつ。トロントと湖を隔てて東側はアメリカのニューヨーク州が対岸となる。オンタリオ湖の南にはナイアガラ・オン・ザ・レイクの町があり、ワイナリーツアーの拠点にもなっている。

トロント島 Toronto Islands
緑豊かな島へは3つの路線のフェリーで渡ることができる。湾曲した島の中央にあるセンター島 Centre Island は、島全体が公園なので、ダウンタウンを眺めながらのんびりしたい人にはうってつけ。島内にはレンタサイクルもあり。

オンタリオ州議事堂 The Ontario Parliament
1893年建造のロマネスク様式の建物。リスなども生息するクイーンズ公園の緑に囲まれた石造りの壁が美しい。カナダ初代首相ジョン・A・マクドナルドの像も立っている。

オンタリオ博物館 Royal Ontario Museum
600万点の所蔵品を持ったカナダ最大の博物館。古代エジプト美術、ヨーロッパや中国美術、生物学といったテーマ別に展示が行われている。

カサ・ロマ Casa Loma
中世ヨーロッパの古城を思わせる豪華な建物。トロント大学 University of Toronto の北、小高い丘の上に建つ。20世紀初め、ナイアガラの滝を利用した水力発電で富豪となったヘンリー・ミル・ペラット氏の邸宅だったもの。内部は見学可能で、98の部屋に見られる芸術的な彫刻やステンドグラスなどに目を奪われる。

トロント郊外

ロイヤル・ボタニカル・ガーデン Royal Botanical Gardens トロントから西へ車で約40分、バーリントンとハミルトンの中間にある。およそ1万1千平方kmにおよぶ世界最大級の広大な植物園で、園内には無料のトロリーが走っている。野外庭園、自然保護エリア、そして温室庭園などで構成され、4万種以上の植物が季節ごとに花を咲かせる。特に有名なのは、世界最大と言われるライラックのコレクション。開花時期は5月から6月。アザレアの花が咲くロック・ガーデンも見事。