概要
古書の町として知られる。30軒以上の古書店が立ち並ぶ。
古書街はどこでも大都市にあるものだが、交通の不便なのどかな人口1500人のカントリーサイドにあるのは珍しい。

そもそもの起こりは、衰退しつつあった地域の「町おこし」であった。
その立役者はリチャード・ブースという人物で、彼が1961年から使われなくなっていた映画館や消防署を買い取り、古書をブース書店を開業。
さらに1971年にはヘイ古城も買って、城内と城の周辺に本棚を並べたりした。
観光局やマスコミを利用しての活発なPR活動が功を奏し、国内外で脚光を浴び、古い貴族や旧家の館の中で眠っていた古書が手放され、ここに集まるようになってきた。
それまで静観していた地元に人の中にも同じような古書店を開業する人たちが次々と現れ、古書店街として町は活性化してさらに有名になっていった。

1988年には、ヘイ文学フェスティバルというイベントまで立ち上げるまでになる。
しかし、町の運営をめぐって行政と対立したため、ブースは2005年に古書店を売却し、ドイツに移住してしまった。
いまでは、文学フェスティバル Festival of Literatureは毎年5月から6月にかけて一週間開催される、英国最大の文学イベントとなっており、参加者は約6万人、来町者は50万人に及ぶ。そのため会場も周辺部に移して行われている。
http://www.hayfestival.com
著名な俳優や政治家なども自著をこのフェスティバルで宣伝することもある。
多くの知識人が集まってくるイベントで、期間中は少ないホテルはなかなか確保が難しい。

この町の古書店はそれぞれテーマ別に扱う書物が異なっている。
小説だけでも、探偵小説、犯罪小説、ホラー小説などに分かれている。
子供の絵本も充実している。

ヘイ・オン・ワイの町がこのようになっていった歴史については、松岡正剛氏のサイトをご覧あれ。
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0613.html


アクセス
レンタカーならロンドンから日帰りもできる。
最寄りの都市カーディフなどでは車の数も少ない。
へレフオードHereford(イングランド)からバスで55分、ほぼ2時間間隔。日曜運休。


ホテル
街の中のhテルは非常に少ない。周辺の町にもあまり多くない。
いずれも客室数が少なく、B&Bタイプとなっている。
特にイベント期間中はかなりとりにくい。
バスなしの部屋が多い。
最寄りの大都市はカーディフとなるので、日帰りするしかない。

ベアー Bear Hotel
Tel:01497-821302
http://www.thebearhay.co.uk

スタート B&B Start B&B
Tel:01497-821391
http://www.the-start.net

クリフトン・ハウス Clifton House
Tel:01497-8216181
http://www.cliftonhousehay.co.uk

ベルモント・ハウス B&B Belmont House B&B:
Tel:01497-820718

オールド・ポスト・オフィス Old Post Oflice
Tel:01497-820008
http://www.oldpost-office.co.uk 町の南西へ2マイル

オックスフォード・コテージ Oxtord Cottage:
Tel:01497-820008
http://www.oxfordcottage.com.uk
バスなし3ルームのみ。