概要 イングランド南西部にある広大な草地。 国立公園に指定され、一部は軍の演習場となっている。 ムーアとは、酸性の土壌に背の低い草木のみが生育している草原のこと。 先史時代にはこの地域は気候が現在よりも温かく、背の高い樹木も茂っていた。 多くの人が定住し、農業を営んでいたと推定され、ムーアには数多くの巨石遺跡が残っている。 紀元前1000年頃から気候が悪化し、住民の多くはこの地から去っていった。 現在は、一面がヒースやゴースなどの草で覆われている。 春から夏にかけては草花が色づき、ウォーキングが楽しめる。 ところどころに「トア」と呼ばれる岩肌をむき出しにした花崗岩の山が点在している。独特の景観を見せるムーアは数々の伝説を生み、コナン・ドイルやアガサ・クリスティの小説の舞台ともなっている。kbt |