概要
城壁に囲まれ中世の面影を色濃く残す、イギリスにおけるキリスト教の総本山。
602年にセント・アウグスティヌスが修道院を建てて以来聖地としての歴史を持つ。
1170年に大司教トーマス・ベケットが暗殺されてから、彼を慕う巡礼者が集まり、町は繁栄する。
『カンタベリー物語』は、この巡礼者の人々を素材にして生まれたもの。

荘厳な姿を見せるカンタベリー大聖堂を中心に町の半分が城壁に囲まれて、こぢんまりとしているので歩いて回るのがよい。大聖堂・聖オーガスティン修道院・聖マーティン教会は、世界遺産に認定されている。 TA


アクセス
鉄道
ビクトリア駅からカンタベリー・イースト駅行きは約1時間30分。ロンドン・チャリング・クロス駅または、ウォータールー駅からカンタベリー・ウェスト駅行きは、約1時間50分。

長距離バス
ロンドン・ビクトリア・コーチ・ステーションから約2時間。


見どころ
カンタベリー大聖堂 Canterbury Cathedral
1130年の創建で、完成は16世紀。イギリスで最も古く重要なゴシック様式の傑作といわれる大聖堂は、奥行き168mの壮大さで見る者を圧倒する。
トリニティ・チャペルは巡礼者たちの最終目的地とされ、暗殺されたベケットの生涯を描いたステンドグラスや、彼を埋葬した地下聖堂もある。

セント・オーガスティン修道院跡 St.Augustine Abbey
大聖堂とともに造られた修道院の跡。裕福なベネディクト派の修道院として栄華を誇ったが、宗教改革で閉鎖後、解体され廃墟となった。
現在完全な姿で残るのは正門だけとなっている。
開館時間:4月-9月 10:00-18:00、10月 10:00-17:00、11月-3月 10:00-16:00

カンタベリー物語館 The Canterbury Tales
チョーサー作『カンタベリー物語』をモチーフにして構成されたアミューズメント博物館。
カンタベリーの歴史や14世紀の庶民の暮らしぶりなど、人形や音なども使われて再現されている。
開館時間:10:00-17:00)7月・8月 9:30-17:30、11月・12月 10:00-16:30)