概要
ロンドンから約185km、コッツウォルズ丘陵の南西にある。
1世紀頃、ローマ時代に浴場が作られ、「バス」の語源ともなったバース。
18世紀になって温泉の効能が認められるとともに、温泉保養地が貴族たちの華やかな社交場となった。

名建築家ジョン・ウッドがこの地方のバース・ストーンを使って数々の優美な建築を造り上げた。

バースの街は、まずジョージアン・スタイルの傑作ロイヤル・クレッセントへ行き、町中に下りるように散策するとよい。
街を囲むように流れるエイボン川にかかるパルティニィ橋の両側には店が並び人気のスポットとなっている。
アンティーク・ショップやティー・ショップも多くショッピングも楽しめる。
なお、毎週水曜日には、アンティーク・マーケットが開かれる。TA


アクセス
鉄道
ロンドン・パディントン駅から約1時間30分。

長距離バス
ロンドン・ビクトリア・コーチ・ステーションから約2時間30分。


見どころ
ローマ浴場 Roman Baths
約2千年前のローマ浴場群跡。
18世紀になって発掘、復元された。
今も毎日25万ガロンの温泉が出ている。
地下の博物館では浴場とともに造られたローマ式神殿の模型などが展示される。
また上階には、かつての社交の中心パンプ・ルーム Pump Room があり、現在でも鉱泉が飲める。
パンプ・ルーム・トリオの生演奏を聞きながらティーやランチを楽しむことができる。
内部見学はイヤホンで順路に従って進む。約1時間
開館:毎日9:00-17:00(7・8月は-21:00。11-2月は9:30-16:30)

アセンブリー・ルームズ&衣装博物館 Assembly Rooms & Museum of Costume
1769年ジョン・ウッド・ジュニアが設計したジョージアン・スタイルのアセンブリー・ルームを博物館にしたもの。
約400年にわたるファッションの変遷を展示。時代背景とともに展示される衣装のコレクションはイギリスでも最大規模。
シャンデリアが輝くボール・ルームやカード・ルームなどは当時の華やかなパーティーをイメージさせられる。開館:10:00-17:00

ロイヤル・クレッセント Royal Crescent
乳白色の石を使ったイオニア式円柱が、弧を描いたような優美に並ぶテラスハウス。
建築家ジョン・ウッドによって造られ、1774年に完成した。
一部はエレガントな雰囲気のホテルと博物館になっていて、ジョージ王朝の家具などを見学できる。

バース寺院 Bath Abbey
758年の創建。サクソン王の戴冠式も行われた歴史ある教会。
17世紀になって現在のゴシック建築が完成した。
地下の博物館ではバースの歴史を紹介している。