概要
スロベニア第2の町。11の特別市のうちの1つ。
スロベニア北東部、ドラヴァ河畔の歴史ある町。
ドラヴァ河は全長725kmに及ぶイタリア・オーストリア・スロベニアの3ヶ国にまたがるドナウ川の支流で、マリボルはこの川とともに発達してきた。
川沿いには遊歩道 Lentが整備されている。
マリボルはワインの産地として欧州では広く知られている。
世界で最も古いブドウの木(スタラトルタ)があり、ギネスも認定しているこのブドウの木から世界中にその苗木が贈られ育てられている。
芸術性豊かな町で、大きな国立歌劇場がある。大劇場ホールは850人収容の楽団用のオーケストラボックスや3面の場面転換用の舞台を持つ。
ウインターシーズンにはスキーリゾートとして、冬季は隣国オーストリアやドイツからのスキーヤーで賑わう。

アクセス
空路
首都リュブリアーナから近いため、ヨーロッパ各国からのリゾート客のためのチャーター便や格安航空会社(LCC)の発着が多い。

空港
マリボル空港 Maribor Airport(MBX)

鉄道
リュブリアーナからの国内線はほぼ1時間ごとにあるが、列車によって所要時間が大幅にちがう。2〜3時間
オーストリアのグラーツからの方が早くて正確だ(50分)。ウイーンからの直通もある(3時間30分)。

バス
リュブリアーナ・バスターミナルから3時間


見どころ
グラヴニ広場
市内の中心的広場で、市庁舎がこの広場に面して建っている。
その市庁舎にバルコニーからは、かつてヒットラーも演説したこともある。

マリボル大聖堂
12世紀にロマネスク様式で建造され、14世紀末にゴシック様式に改造されている。重厚なパイプオルガンや美しいステンドグラスが見られる。
http://www.stonicamaribor.si

オールドワインハウス
ドラヴァ河沿いの古い町の中にある。
かつてワイナリだった長い2階建ての建物で、ギネス認定の世界最古のブドウの木「スタラトルタ」がフェンスに囲まれて大切に育てられている。
建物の2階部分のテラスの欄干に長く伸びていて、今でも毎年ブドウの収穫ができる。
13世紀から教会所有のワイナリーとして白ワインを醸造していたこの建物はそのまま博物館として利用され、この地方の銘柄の白ワインがッ試飲もできる。
中でも、デベリパックは2011年最優秀賞を受賞した銘柄でお勧めの逸品だ。
世界で最も古いブドウの木から作られたワインも独特の形状のボトルに入って展示されている。毎年100本しか作られないので、販売はしていない。世界中の高名の人たちに贈られている。
毎年9月下旬から行われる収穫祭で、世界最古のブドウの摘取りセレモニーが行われる。毎年35kg〜55kgのブドウが収穫され、100本の記念ワインボトルが作られる。
http://www.maribor-pohorje.si

ピラミダの丘
徒歩で約30分、ブドウ畑に囲まれた丘で、市街地が一望できる。
丘の上に礼拝堂が建ち、12世紀にできたマリア像が立つ。
中世には、アッパー・マリボル城だったところで、15世紀以後、2度にわたってオスマントルコ軍に攻撃されるなどつらい歴史を刻んできた。
1784年までマリボル城だったところがアッパー・マリボル城址として残されている。