概要
ベオグラードの西南216km、
ボスニア・ヘルツェゴビナの国境から程近い
“黄金色(ズラティ)の松(ボール)”という意味のこの地方は、かつて快適な気候とロマンティックな雰囲気を求めるセルビアの貴族たちのお気に入りの土地だった。
どこまでも続く波打つような草原、芳しいハーブの香りが漂う牧草地。今では近代的なリゾート。
シロゴイノやゴステイリエの村では農家滞在を楽しむことができる。
シロゴイノの野外民族博物館には何軒もの伝統家屋が移築されており、昔の生活様式がしのばれる。
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SL鉄道シャルガン8 Sargan-8
ズラティボールの一角、モクラ・ゴーラ村に“シャルガン8”と呼ばれる760mmの狭軌鉄道がある。
この地方は山地が多くループ状に鉄道を建設したため、遠くから線路を見ると8の字を描いていることからこの名が付けられた。
82型蒸気機関車が復元され、険しい断崖を通り20ものトンネルを抜け、昔どおりに復元された木造の客車を引いて13.5kmを走っている。
この鉄道はかつてベオグラードとボスニアの首都サラエボを結んでいた鉄道の一部を1999年に復元したもの。
モクラ・ゴーラとシャルガンの駅舎は1925年の開業当時そのままに再現されている。
カンヌ映画祭のパルムドール賞を2回受賞するなど、世界的に有名な映画監督エミール・クストリッツアが2004年に製作した“ライフ・イズ・ミラクル”にもこの鉄道が登場しており、近くには撮影のために建設された村も残されている。