テンプル騎士団の城の城下町
セトウーパルの対岸から,南に向かう海岸に突き出た岬の町シネス。1217年にレコンキスタが終わった後,漁業の町を海賊から防衛するための城が築かれた。ヴァスコ・ダ・ガマの生地でもあるこの町の北東約20kmにある,人口約7000人の町がサンティアゴ・ド・カセム。ムーアの城を基礎にした,12世紀のテンプル騎士団の城の城下町である。教区教会には,レコンキスタの戦いで死んだサンティアゴの像が刻まれている。横のポルタルにはマネスクーゴシックの様式が残されている。
町の1kmほど東に「ミロブリガのローマ遺跡」があり,神殿や浴場跡などが見られる。