アレンテージョ地方の典型的な町
アレンテージョ地方南西部に位置するオデミーラは,サグレス岬まで65kmである。ミラ川沿いの丘に広がる,イスラム支配以来の歴史的影響を反映しているアレンテージョの典型的な町である。
町は比較的海から離れているが,周辺から集まった産物はミラ川を通じて,ヴィラ・ノヴァ・デ・ミルフォンテス(Vila Nova de Milfontes)から海上輸送される。
レコンキスタ後の1486年,ジョアン2世がシネスの南,ミラ川の河口にミルフォンテスを創設し,ここにオデミーラの前衛港と砦を築き,河口と内陸部の結びつきを堅くした。
白壁に青い扉,パステルカラーに塗られた家々が軒を寄せるオデミーラの路地を,ロバの曳く荷車が軽やかな昔で通り過ぎ,丘の上には風車。そこからは,オリーブの林が連なる丘が輝く。
多様な自然と文化を持つ,ミルフォンテスを中心とする沿岸地帯は「サン・ヴィセント海岸」として保護区となっている。