要塞都市が今は静養地に
べイラ東部の中心都市で,コインブラの北東約160k,リスボンから約360km。エストレラ山脈北東の標高1057mに位置する。
人口約1万5000人のグアルダは,ポルトガルで最も標高が高い町。
「グアルダ(監視)」の名の通り,この町はジュリアス・シーザーによるローマの軍事拠点に始まり,対アラブ,スペイン,フランスなど,様々に要塞の役を果たした。サンショ1世やディニス1世が居を構えていたが,今では澄んだ空気を求める人々の静養地となっている。
最大の見どころはカテドラル。
1390年に建築が始まったゴシック様式だが,完成は1別0年。ルネッサンス,マヌエル様式が混じった要塞を兼ねた石造りの建物で,北側正面入り口や,西門の8角形の塔に挟まれたマヌエル様式の装飾にその対比が見られる。
 テラスからはエストレラ山脈の眺望が得られ,サンショ1世像の立つカテドラル広場に面し,古い家が並ぶ。観光案内所のあるマヌエル様式の市庁舎もそのひとつ。

(参考資料;ポルトガル政府観光局)