数々の逸話が残るカステロ(城)
エヴォラの北東約45km,リスボンから約170kmのエストレモスは,人口約8000人の小さな町。丘の上には1258年にアフォンソ3世によって建てられたカステロがあり,デイニス王と王妃サンタ・イザベラも居城とした。ヴァスコ・ダ・ガマが航海に先立ち,この城でマヌエル1世に謁見した。カステロは,現在最も人気の高いポザーダとなっている。高さ27mの監視塔からは市街とその向こうの広がるアレンテージョの田園,バールからは下の町のたたずまいなど,素晴らしい眺めを楽しめる。向かいに市立博物館がある。名産の素焼の水壷など陶器や,果物の屋台が並ぶ広場が中心の下の町には,14世紀のサン・フランシスコ教会,マヌエル様式のペロウリーニョ(塔柱),郷土博物館などがある。
この町は下の町と上の町があり、上の町の南側には狭い城門があって、跳ね橋を渡ると旧市街の中心に行く。