曲がりくねった起伏の激しい海沿いの道を,フンシャルから西へ8km。
港にカラフルな小型漁船がひしめいく漁港。
早朝の市場で目につくのは,タイ,リバ,マグロといった馴染みの魚に加えて,名物の黒く大きいタチウオだ。タチウオやバナナの料理も,マディラならではの味と言えるだろう。
カマラ・デ・ロボスから谷を隔てたすぐ向かいに,海岸から580mの断崖が垂直に切り立つ岬,カボ・ジランがある。カマラ・デ・ロボスから谷を回り込んで12km,
岬の展望台に立つと,遥か足元に白く砕ける波と大西洋,眼前にはバナナ畑,ブドウ畑のテラスが迫ってくる。
バナナは年間4万トンを輸出し,ブドウは世界に知られるマディラワインとなり,ともに島の重要な産業となっている。