郵便番号88100・人口9万7100人
様高320m

概要
1970年代の初めに、レッジョ・デイ・カラブリアに代わって州都となった。
カタンザ一口は、イオニア海岸から内陸に10km入った岩山の上に位置する。
両側が切り立った崖になった長い高台で,イオニア海のスクイラーチェ湾の眺望もいいが、風が強い。
スクイラーチェ湾の海岸は海水浴場カタンザーロ・リドCatanzaro Lidoとなっていて、夏はにぎわう。

9世紀から10世紀にビザンチンが城塞を建設したのが起源だが、その痕跡を残すものは皆無に等しい。
1688、1783、1832年の大地震で、古代都市の名残がほとんど消滅してしまっている。
さらに第二次世界大戦で英米軍の激しい空襲を受け、わずかに残っていたものもなくなってしまっている。

中世には、地場産業の絹織物業が盛んで、とりわけビロード造りの優れた職人が多くいて、ここのビロードが珍重されていた。
1470年にはここの職人たちはフランスのロワール地方の中心都市トウールToursに招聘され,その秘伝をフランス人に伝授している。
17世紀半ばにはまだ1000第以上のの織機があり,当時1万6000人の人口中5DOO人が従事していたという。


カタンザ一ロへのアクセス
鉄道
ナポリ、ローマらかシチリア島方面行きの海岸線を走る本線のラメチs・テルメ Lamezia Terme駅下車、のりかえ。
ローカル鉄道が、カタンザ一ロ経由でカタンザーロ・リドまでほぼ1時間間隔で運行している。所要時間カタンザ一ロまで50分、カタンザーロ・リドまで60分。
駅は町の中心部から南へ約2km、坂を下ったところにあり、マルコーニ広場 Piazza Marconiまでバスまたはケーブルカーが連絡している。


カタンザ一ロの見どころ
この町には歴史的見どころも少ないし、ぜひ見ておかないと、というようなものはない。
大聖堂Duomo
第2次世界大戦で破壊されたのち全面的に再建された。

ロザリオ教会 Chiesa del Rosario
別名サン・ドメニコS.Domenico教会ともいう。
マッツィーニ大通りから右手のロザリオの坂salita del Rosarioを上がったところにある。
献堂は15世紀末で1世紀後に再建され ファサードは1832年の地震後に造られた新古典様式である。

ヴイッラ・トリエステ Villa Trieste
1978〜80年にかけて作られた気持ちのよい公園で−かっての名は「天国」といった。
花壇やカラブリア出身の名士の像や胸像で飾られている。
ムソープアロ渓谷に面しており,遠<リッツート岬capo Rizzutoやシーラ・ピッコラ高原を眺望できる。
公園に県立博物館 Museo Provincialeもある。
この公園近くには19世紀のデ・ノービリ舘 Palazzo de Nobiliがあり,現在市庁害として使われている。


インマコラータ聖堂 Basilica dell'lmmaco1ata
バロック様式、大理石で覆われた円柱など外観は印象的だ。

オッセルヴァンツァ教会 Chiesa de11'Osservanza:
町北部の近代的な地区へと上がる道に面しており,創建は15世紀だが一度ならす再建・修復されている。



カタンザ一ロ・リドCatanzaro Lido
イオニア海岸の主要リゾートの1つで、開発が進んでいるが、それほど俗化していない。



カタンザ一ロ周辺地域
周辺の海岸沿いのエリアはポツンポツンと休暇村やキャンプ場ができているが、車以外に交通手段がなく、バスも下記の3か月だけ1日数本運行している程度で、旅行者向きではない。

ロクリ Locri
カタンザ一口の南約100kmのところにある、現代的な小さな町だが、内陸部の丘を探訪するときの拠点になっていて観光案内所もある。

ジエラーチェ Gerace
ロクリから内陸に約10km入ったところにある、
中世の街並を完壁に残す丘の上の町となっていて、ツアー客が時々立ち寄ることがある。1045年に創建された、カラブリア州最大のロマネスク様式の大聖堂がある。

シアーノ Siano
北東に3km。

ロッチェッレッタ Roccelletta
サンタ・マリア・デッラ・ロッチェッラの廃墟ruderi di S.Maria della Roccellaがある。

スクイツラーチェ Squillace
中世の面影をもつ町で,建物は17ー18世紀のものである。
ドゥオモDuomoはロマネスク様式だが、1783年の地震後に再建されている。

クローバニCropani

セッリーア・マリーナSellia Marina

クローバニ・マリーナCr6pani Marina