(フォトギャラリーはこちら)Photo |
(プーリア州 州都) ナポリから261km、アドリア海に面している 人口:約35万人 ●アドリア海に面している南イタリア最大の商工業都市。ギリシャやクロアチア・ドブロフニクなどとの定期航路もあり、中近東や東欧とイタリアを結ぶ交易の要になる港湾都市である。さらに工業都市の発達も加わって、20世紀にはイタリア各地との鉄道網が敷設されている。 ●バーリは2つの地域がはっきり景観を分けている。小さな半島部分は文字通り迷路の複雑に入り組んだ路地にぎっしり詰まった家並みを残す旧市街、半島の付け根から広がる19世紀に建設され、碁盤も目のように整然とした都市計画がなされた商業活動の活発な新市街とがある。観光で訪れるエリアは旧市街である。 ●アドリア海を挟んで対岸のアルバニアからの不法難民が多く治安が著しく悪く、国境警備の警察官たちは手を焼いている。 連日連夜パトロールを続けているが、大都市バーリを中心にどんどん不法入国者が増えて、犯罪も急激に増え続けている。以前から決して安全な町とは言えず、人の少ない道路や夜間はとにかく物騒だったところだが、難民の急増でいっそう悪化している。 ●タリアのツアーオペレーターはここを訪れるツアーにはバスの誘導から観光の間ずっとガードマンや警察官にガードしてもらっているという。たびたびの被害に対する防衛手段からこういう状態になっている。 アクセス ●空路 国際線:EU各都市からも直行便はあまりない。 国内線:ローマ、ミラノからは毎日運行 -空港:パレーセ空港(BRI) バーリ市内から12km ●鉄道 ミラノからのESの直行で約8時間10分(IC)、ローマからESの直行で約5時間 ナポリからは直線距離では近いのだが、鉄道ルートは回りこむようになっている。 カゼルタでローマからの列車に乗り換える。 見どころ ●大聖堂 Cattedrale 11世紀前半のプーリア・ロマネスク様式となっており、建築そのものはシンプルに出来ている。入口上部に大きなバラ窓があり、まわりを空想の動物や怪物の彫刻で囲んでいる。 ●サン・ニコラ教会 Basilica di San Nicola これもプーリア・ロマネスク様式の建物で、ごてごてしていないですっきりしている。両サイドに四角い先端のない低い塔が建てられている。バーリの商人たちが小アジアのミラから奇跡を起こした聖ニコラの聖遺物をバーリへ持ちかえって、市が聖人のために教会堂を建てることを決定した。地下礼拝堂に聖ニコラの墓がある。 ●城 Castello 11世紀のルマンが支配している時代に建造されたもの。さらに13世紀、16世紀に再建、増築が進められて現在の姿になっている。 |