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●イタリア屈指の高級別荘地だが、小さな港からすぐに急斜面の丘になっていて、ツーリストにはそんな高級別荘地らしき雰囲気はどこにも見られない。 ●ここはベネチア、ピサ、ジェノバと並んで、イタリア4大海洋都市国家の一つとして、中近東との交易によって繁栄を極めていた。 港のあるわずかな平地以外は険しい丘陵地で、狭い土地しかないため、海にその活路を見出さざるを得なかった。 そのため造船技術は発達し、羅針盤が発明されるに至る。羅針盤の原型は中国で発明されたが、アマルフィでは、ゆれる大海原でも正確に方位を指すように改良された。それにより航海で星が見えなくても海に出られるようになり、北アフリカ、黒海沿岸地方やアラビアなどへ進出していくことができた。 イスラムの国への航海は中国が発祥の製紙技術も持ち帰ることとなり、これにより船に関する国際的に使われるようになった海法もアマルフィで最初に作られることとなった。 これら海洋国家時代の繁栄の歴史は、造船所跡、紙の博物館などで伝え知ることができる。 ●この地の特産のレモンももともとイスラム世界から持ち帰ったもので、胃薬として使われていた。船乗りののどの渇きとビタミン補給源として船に必ず積まれていたものだった。 ●アマルフィ海岸の町の中では最も大きいが、港の近くのわずかな平坦なエリアにバスターミナルやレストラン、お土産屋などが集まっている。 奥へ進むと坂道になり、ホテルのそんなエリアに点在している。 アクセス ●バス; アマルフィ海岸のソレントとサレルノからSITAバスが出ている。 アマルフィ海岸の道路事情が悪いため、例年3月ー11月はソレント方向からの一歩通行になっている。 ポジターノあたりの道路は崩れやすく脆いのでしばしばがけ崩れに見舞われる。がけ崩れなどの道路閉鎖などで閉鎖されると、サレルノからしかルートがなくなる。 駅前からSITA社のバスで約1時間20分。シーズンによって本数も異なるが、1時間に1本は冬季でもある。 サレルノまではローマやナポリから直通列車があり、ESやICも停車する。 ●船: ナポリからソレント、ポジターノなどへ立ち寄ってアマルフィまで来る高速船がある。 夏期のみ。 アマルフィからはカプリへも就航している。 見どころ ●大聖堂 Duomo ●天国の回廊 Chiostor del Paradiso 13世紀海運国で繁栄していた頃の上流階級市民のはか。 大聖堂に隣接しており、大聖堂へもこの回廊からつながっている。3ユーロ。 |