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人口16,273人 ローマの北西32km、ブラッチャーノ湖の畔に突き出た丘に寄せ合うように家が密集した美しい旧市街がある. 小さな別荘地町で、夏だけ人口が異常に増えるところ。 湖畔にある3つの町で一番の商業地となっている。 この地域の名物料理にウナギ料理(蒲焼とは全く趣が違う)があり、湖畔の魚屋にもウナギが売られている。 「うなぎ」をイタリア語でアングイッラというが、町の由来にウナギに由来するのかと想像してしまいそうだが、うなぎとは関係なく、村の基礎が気付かれた古代ローマ時代の古語 Angulariaに由来しする。 新石器時代の集落があったといわれ、西ヨーロッパでも最古の集落とも言われるほどで、エトルリア時代・ローマ帝国時代の出土品も発見されている。 歴史に登場するのは、11世紀のことで、アングイッラーラ家 Anguillaraが、戦争で勝ち取った。以来、この町を1488年の断絶まで、支配し続けた。 ここはローマに続く道の交差点に位置し、商人や巡礼者が絶えず往来する場所となっていた。 その後、中世ローマの有力貴族であったオルシーニ家 Orsini 出身で、ブラッチャーノの傭兵隊長ジェンティーレ・ヴィルジニオ・オルシーニ Gentil Virginio Orsini d'Aragona によって、城が購入された。 1693年、オルシーニ家の没落で、城は、モンドラゴーネ公爵のフランチェスコ・グリオの手に渡り、グリオ家が所有した。 18世紀末以降、街は静まり返っていたが、過去半世紀に、ローマ市民や海外旅行者も訪れる観光地となり、多くの古い家が別荘ともなっている。 見どころ: サン・ステファノの壁 Mura di S. Stefano 2世紀頃のローマ時代に別荘(villa)として造られ、中世には聖ステファノに捧げた教会として使われた。 サン・ビアージョ教会 Chiese di S. Biagio 旧市街にあり、1756年に献堂された。 |