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(ヴェネト州) [#gf10551e] ヴェネチアから114km、ミラノから157km。ミラノからもヴェネチアからもほぼ同距離にある。 人口;約26万人 ●紀元前から古代ローマ帝国の重要な都市として栄えた歴史のあるところで、その時代に建設された円形劇場アレーナは今でも毎年野外オペラ劇場として活躍している。 ●ローマへあこがれた幾多の人々が、北のオーストリア・チロル地方からアルプス越えをしてアディージェ川に沿って南下し、やれやれと一息つくところがこのヴェローナの町だった。ゲーテもモーツアルトもここに宿を取り、さらに南へと向かった。中世に入ってからはこのヴェローナにもスカリジェーレ家のもと多くの芸術家が育てられていった。第2次世界大戦で町は崩壊するが、今は復興し昔の町の美しさを取り戻している。 ●シェークスピアの戯曲「ロメオとジュリエット」はこの地で書かれ、ヒロインのロメオ家とジュリエット家の建物というのが残されている。 アクセス ●空路: EU内主要都市との直行便が毎日数便運行されている。 国内線はローマ発着が多い。ミラノやヴェネチアからは鉄道が便利だ。 ●空港: ヴェローナ・ヴィラフランカ Verona Villafranca 空港(VRN) 市内から13km ●鉄道: ミラノから1時間30分、ヴェネチアから1時間30分 見どころ ●エルベ広場 Piazza del Erbe 旧市街の中心となる広場。白いパラソルが広場をぎっしり埋め尽して青空市が開かれにぎわっている。 中央には「ヴェローナのマドンナ」Madonna di Verona と呼ばれている噴水があり、2本の柱も立っている。メルカート・サンマルコと呼ばれている。 ●シニョーリ広場 Piazza del Signori エルベ広場とは建物をはさんで向かい合っている広場で、中央にダンテの像がある。 ●ジュリエッタの家 Casa di Giulietta あまりにも有名なバルコニーがある。「本物」であるかどうかは疑わしいところ。 ジュリエッタはヴェローナのカプレッティ家Capuletiの娘をモデルにしているといわれている。市街の南の方には、ジュリエッタの墓 Tomba di Giulietta もある。 ●円形劇場アレーナ Anfiteatro Arena 紀元前1世紀に建てられたもので、ローマのコロッセオ、ナポリのカプアに次いで大きいもので、ほぼ完全に原形にまま残されているものとして貴重な遺産となっている。当時のヴェローナの繁栄がわかる。 楕円形をしていて、長い方の直径152m、短い方が128m、高さ70m。44段の石段があり、収容能力2万2千人。 ●ローマ劇場 Teatro Romano 1世紀ローマ帝国時代の建築 旧市街からアディージェ川にかかるピエトロ橋をわたった丘の麓にある。 観客席の中央に小さな教会があるユニークな劇場で、夏はシェークスピア劇、バレエなどが上演される。観客後ろのエレベーターが考古学博物館とつながっている。ここからの市内の眺めはすばらしい。 ●ロメオの家 Casa di Romeo 13世紀の石造りの建物の壁に小さく表示板があるだけで、入場見学は出来ない。 夏の音楽祭 ●イタリアで唯一の夏の野外オペラ公演。他は夏休みを除くシーズンに公演されるが、ここだけは古代ローマ時代に建設された円形劇場アレーナで催される。 ●チケットは5クラスあり、1・2等席は円形のアレーナ部分。3・4・5等席はまわりの各階段席となっている。4・5等席は自由席。特に他のオペラ劇場ほど取りにくくはないが、その場では3階席までは取れない。事前予約が必要だ。 ●「アイーダ」に人気があって、なかなか入手が困難だ。枚数が少なければ、当日会場前でうろつくダフ屋を当てにする手もある。2〜3倍で購入可能だ。貸し座布団もあるが、早く行かないとなくなってしまう。 ●6月末から9月第1週まで、週末をはさんで3〜4日を連続で公演日としている。 ●21時開演で、終了は午前1時頃となる。 ●演目は連日同じものではなく、1回の週末をずっと見ていても同じものにはならないようになっている。必ずしもアイーダ Aida ばかりではない。 |