(フリウリ・ヴェネチア・ジューリア特別自治州ウーディネ県) 人口3400人 ●ヴェネチアから東へトリエステへの高速道路を100km、さらにアドリア海のヴェネチア湾方向に20kmのところに位置する。 ●紀元前181年にローマ帝国時代にイタリアで第4番目に建設された都市で、約100年にわたって「第二のローマ」と呼ばれた。 町を流れるナティツサNatissa川に河港がありローマと東方を結ぶ中継地点となっていた。 海路を通って地中海のあらゆる地方との通商路となり、一方陸路では琥珀を産するバルト海沿岸まで通じていたという重要なローマ帝国として都市であった。 キリスト教時代の初期には、イタリアでも有数の豊かな商業都市となっていた。 ●フン族、ゴート族などの民族にたびたび侵略されていて、アウグストウス皇帝の本営がここに置かれたことがある。 ●紀元4世紀に大司教区が設置され、宗教的にも重要な町となったいた。 14世紀まで特権的地位を保ってきた。 ロマネスク様式の聖堂に残る4世紀のモザイクには目を見張るるものがある。 アクセス ●鉄道 ヴェネチアサンタルチアVenezia S.Lucia駅からトリエステTrieste Centrale駅行きで約1時間30分のセルビニャーノCervignano駅が最寄駅。駅から8km。 トリエステに滞在していれば、港町グラードGrado行き定期バスがある。 見どころ ●聖堂Basilica: 4世紀に造られた建築物の廃墟の上に建てられているロマネスク様式の教会。 1348年の地震の後、1350年から81年までにゴシック様式で建て直された。 尖塔をもつ鐘楼は11世紀のものある。 中央祭壇の階段下の地下室では、1970年に発見された4世紀のモザイクの床を見ることができる。 ●戦没者の墓Cimitero deiCaduti: 聖堂の鐘楼と後陣の後ろの小さな美しい墓地。 第1次大戦(1915年)の最初の戦没者若干名,10名の無名戦士の墓,戦場での遺品が祀られている。 ●川の港 Porto Fluviale: 19世紀末に発見。紀元後1世紀の港がそのまま今日まで残っている。 ●フォロ・ロマーノFororomano(公共広場) 2世紀末のもので,縦溝入りの円柱列と,桂庵と公共広場の土間の舗装面の一部が発掘され 懸花装飾をもつフットを彫つた大理石の柵も見られる。 近くにローマの共同基地SepoIcreto romanoもある。 ●考古学博物館 Museo Archeologico ●初期キリスト教時代の博物館 Museo Paleocristiano: |