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(トスカーナ州) ピサから22km、 フィレンツェから74km 人口:約9万人 概要 ●トスカーナの平野の真中に緑に覆われた城壁があり、内部に数々の歴史的建物を保存している町である。現代の都市化を逃れた小さな町はその昔はフィレンツェと覇を競うこともあった。 ●紀元前2世紀にはローマによって植民地化されていた。その名残りとしてローマ同様の楕円形をした円形競技場跡が残されている。1830年に観客席部分に建物を建ててしまってメルカート広場として使われている。 ●中世12世紀以降自由都市となり、絹織物を中心として商人による経済活動が盛んになり、飛躍的な発展を遂げることとなった。これが次々に産業を生んで発展させていき、第2次世界大戦後に数多くの工場がルッカに誕生するきっかけとなっていった。工場や家並みが城壁を囲むように出来あがっていった。 ●「蝶々夫人」「トスカ」などのオペラの名作を世に出した作曲家プッチーニの故郷でもある。 湖畔の町トレーデル・ラーゴにプッチーニの銅像がある。^ ●作曲家ボッケリーニの故郷。弦楽五重奏曲「メヌエット」が有名だ。 ●ベルギーのアントワープを舞台にした物語-「フランダースの犬」の作者ヴィータはイギリス人だが、華やかな晩年をフィレンツェで送ったのち、この地に眠っている。 アクセス ●鉄道: フィレンツエ〜ピサの直通ルートとは異なる。フィレンツェから1時間半、ピサから30分。 ●バス: フィレンツェとピサからそれぞれ発着している。バスターミナルは西寄りのヴェルディ広場。 見どころ この町はまず城壁に沿って一周4kmにできている散歩道を歩くといい。 ●ドゥオモ Duomo この町の第1の見どころ。13世紀のロマネスク様式の代表傑作で、3つのアーチ状の入口とその上の3層の円柱廊ができている。 ●サンミケーレ教会 San Michele in Fono 12世紀ロマネスク様式で、12世紀着工、14世紀に完成。 ●プッチーニの生家 Casa Natale di G Puccini サンミケーレ教会前のポッジオ通りVia di Poggioにあり、土・日曜の午後のみ一般公開している。それ以外は予約制で入場可能。 ●メルカート円形劇場 Piazza del Mercato 古代ローマの円形劇場だったところ。中世の時代に円形部分の上にも建物を積み重ね、1830年に広場にあった建物を取り除いて観客席部分にだけ建造物を建て、円形部分を広場として残すように整備していったものが今日見られる姿である。 |