概要
フィレンツェの北東約8km、
アルノ川とムニョーネMugnone川が合流している地点の丘の上にある町。

前7世紀にエトルリア人が定住していた居住地だったところで、長い間エトルリア北部の重要な都市だった。。
ローマ時代には,ファエズラエFaesulaeという都市であり,この地方の中心であった。
しかし1125年には,フィレンツェに征服され,以後フィレンツェがこの地方の中心地となる。

町は連なる丘の一つに築かれており,まるで空中高くそびえるバルコニーのようである。ここでは優雅な風情.感動的な景色,古い時代の足跡,そして芸術的遺産を楽しめ,フィレンツェから足を延ばして訪ねるには格好の場所にある
かつてメディチ家のコジモ・デイ・メデイチやロレンツォ王も別荘を構えていた。

フィエーゾレは、昔からポッカッチオ、カルドゥツチ、ジョヴァンニ・デュプレ、マルセル・プルースト、ガートルード・スタイン、フランク・ロイド・ライトなど、多くの芸術家がその緑豊かなオリーブの丘陵や渓谷に惹かれてやってきた地である。

町の中心はミーノ・タ・フィエーゾレ広場 Piazza Minoda Fiesole。古くローマ時代は公共広場であった。
現在この広場には,神学校,司教館,大聖堂ドゥオモが面しており,ドゥオモの向かいに観光案内所がある。
広場の一番奥には,優雅なプレトリオ館Palazzo Pretorio(14世紀)が建っている。
役場が設けられているこのプレトリオ館の右側には,古いサンタ・マリア・プリメラーナ祈藤堂 Oratorio di S.Maria Primeranaが建っている。この祈頑堂には,ボナツコルソ・デイ・チーノBonaccorso di Cinoの作と考えられている板に描かれた「十字架上のキリストCrocifisso」と,14世紀のフレスコ画の一部が保存されている。

アクセス 
フィレンツェからのアクセスは簡単。
サンタ・マリア・ノヴュッラ駅からATAFのバスNo7に乗れば、ミーノ・ダ・フィエーゾレ広場に着く。
車なら、フィレンツェのリベルタ広場PiazzadellaLibertaからフィエーゾレ方面を示す標識に従えばいい。


見どころ
主な見どころはミーノ・ダ・フィエーゾレ広場に集中している。

大聖堂 Duomo
11世紀にロマネスク様式で建築が始まり、3世紀と14世紀に改修・拡張された後、19世紀にファサーの造り直されて初期の姿がすっかり失われてしまった。
213年に造られ18〜19世紀に再築された独特な鐘楼がそびえている。

バンディーニ美術館 Museo Bandini
大聖堂の後ろにある
デオ・ガッディの「受胎告知」やベトラルカの美しいイラスト「勝利mβゆ」など、トスカーナ・ルネサンス初期の作品が集められている。
Via Dupre 1
火曜休館。
入場券は考古学エリア共通

考古学エリア Area archeologica
バンディーニ美術館入口の向かいにある。
ローマ時代のさまざまな公共建造物と,小さな博物館が1つある。ローマ時代の劇場 Teatro Romanoは,紀元前1世紀ローマ帝政初期に造られたもので,3,000人収容の観客席をもつ。
この観客席は丘の斜面に掘られ,4区画に分かれている。
さらに,この考古学エリアではいくつかの公共浴場跡(紀元前1世紀),ローマ時代の神殿(紀元前1世紀に建て直されたもの),平行六面体の巨大な石 ̄ご築かれたエトルリア人の城壁の一部も見ることができる。
考古学博物館は,イオニア式小神殿のように建てられた建物の中に設けられており,フィエーゾレとその管内から発掘された資料を中心に,8つの部屋に展示されている。
古代ローマの劇場では、6〜8月、「フィエーゾレの夏Estate Fiesolana」という一連のコンサートや演劇が上演される。
Via Portigianal
入口はドゥプレ通りvia Dupreから入る。
月曜休み。

コスタンティーニ古美術館 Antiquarium Costantini
ポルティジフーニ通りvia Portigiani 9番地のマンガーニ舘palazzina Manganiにあり,アッティカ,エトルリア,イタリオ一夕(古代ギリシャがイタt」ア南部に築いた植民地),古代ギリシャにさかのぽる壷157点を所蔵する。

サン・フランチェスコ教会 S.Francesco
丘の頂上にある。ここは古くはアクロポリスであった。14世紀に築かれ,その後数世紀にわたつて何度か改築された。