概要 モンタルチーノから南へ約20kmの温泉の町。 町の中心には500年前に大浴場の遺跡があり、湯をたたえている。 バーニョはイタリア語で風呂を意味する。 ここは古代ローマ時代から温泉がわき出ていたと言われている。 源泉からは今でも水温50℃の湯が1分間に900リットル湧きだし続けている。 この温泉はローマ・エトルリア時代から利用されていた。 中世にはフランチジェナ街道を歩く多くの巡礼者が入浴していた。心身の疲れを癒していた。 昏々と湧き出るたくさんの温泉水は中世に作られた水路を通って町の中へと流れている。源泉から続く水路は広場では観光客が足湯を楽しんでいる。 近くには人工の小さないくつもの滝ができている。 これは中世に使われていたもので、シャワーの遺跡である。 中世のヨーロッパ、とくにキリスト教徒の間では湯船への入浴はしばしば享楽への象徴として嫌われていた。そのため、シャワーが流行していたと言われている。 市内には温泉を楽しむ施設がある。 |