パンノンハルマ Pannonhalma


概要

ジュールから約20km、路線バスで45分。
人口約3000人の丘陵地帯の小さな村。
村はずれの小高い聖マルトンの丘の上には、1996年世界遺産に登録されたパンノンハルマ大修道院が建つ。

パンノンハルマ大修道院

ハンガリー人の先祖マジャール族は、ウラル山脈に住む無宗教の遊牧民と言われている。常に争いは絶えず、部族間でも小競り合いが続いていた。のちに、初代国王となるイシュトヴァン1世の父、レーザーが部族の統一を図ろうとして、争いを好まないキリスト教を取り入れた。
そしてパンノンハルマの丘の上にハンガリー最初の修道院の建設を決意。西暦996年に完成。13世紀初頭に礼拝堂が再建された。
天井には、ボールトというかまぼこ型の屋根を支える初期ゴシック様式が取り入れられている。
総研000年の1996年に世界遺産に登録され、1996年にはローマ法王ヨハネパウロ2世が祈りをささげている。
この修道院では現在でも50名の修道士たちが共同生活している。聖マルトンの丘の菜園ではラベンダーをはじめとするハーブを育てている。

聖イシュトヴァン大聖堂

1820年代、エンゲルヘルンツによって設計建設がなされた修道院付属の図書館には、1055年マジャール語で記されたベネディクト会修道院の古文書などが保管されている。
また中世以後の宗教書、哲学書など貴重な蔵書は現在約40万冊が収められている。
回廊を進めと、奥に見事なステンドグラスがある。鮮やかな色彩と繊細で陰影の濃いこの作品はハンガリーで最も美しいステンドグラスと言われている。

修道院ワイナリー

修道士たちによって古くからワインの醸造が行われている。
一時、中断していたものの2000年代からワイン造りを再開、現在ではワインのテイスティングも楽しめる。
37ヘクタールの耕作面積を有し、豊かな土地が育んだブドウから優れた赤、白ワインが造られている。ハンガリーの22の指定産地の一つになっている。
















Conpyright © sera9.com