概要 古代オリンピック発祥の地 オリンピアの遺跡はパルテノン神殿と同じイクティノスによって建設された。 ペロポネソス半島の西側、エリス谷に流れるアルフィオス川とクラデオス川の合流地にある、古代世界で最も重要な聖域のひとつ。 紀元前2000年に定住しはじめたエリス人は紀元前6世紀ごろの戦いでピサ人の支配から脱し、聖域をゼウスに捧げた。その際、オリンポス山の名をとってオリンピアと呼んだといわれる。 現在も近代オリンピックとして受け継がれる競技大会は、紀元前776年に初めて開催されたとされる。 当時は神事のひとつとして行なわれたもので、古代オリンピックの開催期間は争っていた都市間の休戦が布告されていた。 5日間に渡る競技種目は、競争、レスリング、格闘技、競馬、戦車競争などの運動競技のみならず、芸術を競う内容もあった。 4年毎の開催は古代も同様だったという。 393年まで続いた競技大会はキリスト教の拡大とともに廃止され、聖域も取り壊された。-6世紀の地震やアルフィオス川の氾濫などに遭い土中に埋まってしまったこの遺跡は1875年に発見された。 1896年に始まった近代オリンピックは、2004年になって再びアテネで開催されたことは記憶に新しい。 オリーブの木立に囲まれた遺跡には、ゼウス神殿や聖火の点火が行われるヘラ神殿をはじめ、競技場スタジアムや室内練習場ギムナシオンなど多くのみどころがある。 スタジアムのトラックは長さ192m、幅30m。Qkbt |