概要 アテネの南、約69kmにある岬。 サローン湾の入口を見張っているように位置し、エーゲ海とそこに浮かぶキクラデス諸島に面している。 その地形から、エーゲ海に太陽が沈んでいく壮大な夕景が素晴らしく、絵葉書にもよく使用される光景となっているほど。 ホメロスは、スニオン岬を聖なる岬として"ブドウ酒色になせる海"と詠ったとされる。 60mという高さの断崖上には、かつて岬を迂回する船員たちが祈りを捧げた海神ポセイドンの神殿の遺跡が建っている。 紀元前5世紀、ベリクレスの時代に建造されたもので、現在は16本の列柱を残している。 バイロンなどロマン主義の作家たちは列柱の岬として賞賛し、遺跡の柱廊には1810年に訪れた彼の落書きも残されている。 アテネにある国立考古学博物館に展示されている2体の巨象「アルカイック・クロス」は、ここで発見された。kbt アクセス 半日の定期観光バスを利用するのが便利だ。 タクシーで2時間ほど貸し切ると往復できる。 |