オランジュ Orange

概要

紀元前の時代よりローマ領であり、ローマ帝国にとって重要な都市だった。
現在は2つのローマ遺跡が残っていて、古代ローマの栄光を今に伝えている。
町の顔でもあるローマの古代遺跡「古代劇場」は、大規模な造りの見事なものでフランスで最も保存状態がいいとされている。
毎年夏にこのローマ劇場で音楽祭が開催されている。
町の中心地の聳える巨大な壁、幅103m、高さは10階建てに相当する27mという大きさの壁である。
古代ローマの都市で劇場は数多く存在するが、中でもオランジュの劇場は世界一と称されることが多い。1981年に世界遺産に登録されている。
修復され,ほぼ完全な状態で残る舞台背景の壁。かつては、大理石のプレートで覆われていた。
かのフランス国王ルイ14世がわが王国で最も美しい壁と称賛したという。
城壁となるほど頑丈な壁だが、単に石を積み上げたものではない。その中に入ることが出来る。中の階段を上がると、中には役者たちの楽屋がある。技術者が舞台装置を変えるための場所でもある。

もう一つのローマ遺跡は「凱旋門」
シーザーのプロバンスでの戦勝を記念して建てられた。
紀元前20年ころに建てられたもので高さ22m、幅21m、この門はかつてのアグリッパ街道の上に建てられていた。
レリーフには、戦いの様子が描かれている。ローマによるガリア制服のシーン。
現在のフランスは、ローマ人はガリアと呼んでいた。そこにはケルト人の一派のガリア人が住み、60以上の部族に分かれて互いに争っていた。















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