マルセイユ Marseilles>
概要
紀元前600年にギリシアのフォカイア人が築いた植民都市に起源を持つプロヴァンス最古の都市。
東方やアフリカとの海上貿易の拠点として繁栄し、現在もパリに次ぐ大都市となっている。
サン・ジャン要塞 Fort St. Jean とサン・ニコラ要塞 Fort St. Nicolas に護られた旧港は、12世紀にジェノヴァやピサと地中海の覇権争いを繰り広げた。
旧港中央のベルジュ河岸からレフォルメ教会に続くカヌビエール通り La Canebière は、マルセイユのメインストリートで、一帯はホテルや銀行、カフェ、デパートなどが軒を連ねる繁華街となっている。
ここではクリスマス名物のサントン市も開かれる。
眺望を楽しむなら、丘の上に建つノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院からがよい。
アクセス
空路
パリ・シャルル・ド・ゴール空港からマルセイユ・プロヴァンス空港へ約1時間20分。
空港
マルセイユ・プロバンス空港MRS空港から市街までバスで約30分。
鉄道
パリ・リヨン駅からTGVで、3時間。ニースからは約2時間30分。
鉄道駅;サン・シャルル駅 Marseille St Charles
市街地
旧港ベルジュ河岸
港に第2次世界大戦の帰還兵を讃える記念碑
フリウル島、イフ島への船が出ている。
名物にブイヤベースがある。特徴はは白身の魚だけで、貝や海老は入らない。
ブイヤベース人気No.1の店 MAIDE
見どころ
旧港 Le Vieux Port
19世紀まで貿易の中心地として栄えていたマルセイユの港。
地元の漁船とともにヨットやクルーザーなどのレジャー用の船舶が停泊している風景が美しい。
旧港の入口両側には、17世紀に造られた2つの要塞が建つ。
北側のサン・ジャン要塞 Fort St. Jean は船を見張り、南側のサン・ニコラ要塞 Fort St. Nicolas は町を見張っていたもの。
旧港中央にあるベルジュ河岸 Quai des Belges の朝市は、活気に溢れる。また、港近くのレストランでは、名物のブイヤベースを味わうことができる。
ノートル・ダム・ド・ラ・ガルド寺院 Basilique de Notre-Dame de la Garde
海抜162mの丘の上に建つローマ・ビザンチン様式の聖堂は、マルセイユのシンボルとなっている。
18世紀中頃に建築家エスペランデューによって建てられた。
白と黒の大理石で造られた鐘楼の上には黄金のマリア像が立ち、航海に出る船を見守っている。
寺院のテラスからは360度の大パノラマが楽しめる。開館:7:00〜20:00(冬期12-19:00)
イフ城 Chateau d'If
旧港から船で約20分のところに浮かぶイフ島にある城塞で16世紀に造られた。
その後、政治犯や異教徒たちを幽閉する牢獄として使われた。19世紀ロマン派の小説家デュマの作品『モンテ・クリスト伯(巌窟王)』の舞台としても知られる。
この島にはビーチやレストラン、カフェなどもあり、のんびりと過ごすことができる。
開館:9:00-19:00(10-3月は12-17:30、月曜休み)
ロンシャン宮 Palais Longchamp
19世紀中ごろに建てられた重厚な館。
中央には噴水があり、左ウイングは美術館、右ウイングは自然史博物館になっている。
美術館には16〜17世紀の絵画や南フランスで活躍した近代の画家の作品などが展示される。自然史博物館には動物に関する展示や水族館がある。
カンチニ美術館 Musee Cantini
彫刻家カンチニのコレクション約400点を展示している。
デュフィやピカソ、ジャコメッティ、マティス、ミロなど、フォビズムからシュールレアリスム、また現代美術まで様々な分野の近代美術が集められている。
開館:11:00-18:00(10月-5月は10:00-17:00)、月曜・祝日休み