カマルグ地方 Camargue
概要
「プロヴァンス平野の父」とよばれるローヌ川 le Rhoneは、毎年ほぼ2000万立方メートルにのぽる土砂や泥土を押し流し、その結果5万6000haの広さをもつカマルクの湿地帯が生み出されている。
カマルグ地方はフランス有数のコメの生産地としても有名である。
周囲にはカマルグ式住居と呼ばれる白い壁に茅葺き屋根という独特の住居が見られたり、中世にアフリカ大陸からやってきたサラセン人(非キリスト教徒)とともにやってきて、そのままこの地に定着した野生の白いカマルグ馬が生息している。
また世界各地から多くの野鳥が飛来する地としても知られている。なかでヨーロッパで唯一、野生のフラミンゴが生息している。巣作りのため春から夏にかけて大群で飛来する。
塩分を含むこのデルタ地帯は、そこに育つ赤色のプランクトンを餌にするため、フラミンゴは長い足や羽がピンク色に染まり、ピンク・フラミンゴの大群が見られる。
完全に野生なので、近くに寄ることはできないが、遠望することができる。