概要 AIXは水を意味する。 周囲の山々からの豊饒な水があふれ清らかな恵みに潤う、市内には100以上の噴水が設置されている。 ローマ時代にはローマの植民都市になった古い歴史を持ち、中世にはプロバンス王国の首都として栄え、18世紀の町並みを残す。 プラタナスの並木が続くクール・ミラボー大通りにはローカルの人々や多くの観光客でにぎわいをみせる。 その北側は旧市街となっているが、一帯には17-19世紀の館が残り、サン・ソヴール大聖堂Cathedrale St. Sauveur やアルベルタ広場 Pl. d'Albertas など多くの見どころが点在する。 ドン・キホーテを描いた作品を収蔵するタピスリー美術館 Musee Tapisseries や、セザンヌの展示室があるグラネ美術館 Musee Granet なども絵画ファンには見逃せない。 印象派の巨匠ポール・セザンヌ(1839-1916)が生まれた町としても知られ、ゆかりの建物が多い。 この町で芸術の筆を執り続けたポール・セザンヌの銅像が大噴水のある中央広場の一角に立つ。 郊外にはセザンヌ自身が設計した彼のアトリエがあり、サント・ヴィクトワール山、ジャス・ド・ブファンの別荘など、絵画に描かれた風景を見ることができる。 アクセス 鉄道: パリ・リヨン駅からTGVで約3時間。市街までシャトルバス利用。 バス: マルセイユから約30分。 空路: パリ・シャルル・ド・ゴール空港からマルセイユ・プロヴァンス空港へ約1時間20分。 空港から市街までバスで約30分。 見どころ セザンヌのアトリエ Ateleier Paul Cézanne 1902年にポール・セザンヌが自ら設計したアトリエ。 1906年に生涯を閉じた当時のままの状態で保存されている。 2階のアトリエには、イーゼルや絵の具、静物画描写に使われた置物などを見学することができる。 開館:10:00〜12:00、14:00〜17:00(6〜9月は18:30まで)、火曜・祭日休み ミラボー通り Cours Mirabeau ド・ゴール将軍広場の大噴水ロトンドからルネ王の像の噴水に続くメインストリート。 通りの北側は旧市街、南側には大邸宅の建ち並ぶマザラン地区が広がる。 界隈には18世紀に開業したカフェ・ドゥ・ギャルソンなど、数多くのカフェが並んでいる。 サン・ソヴール大聖堂 Cathédrale St. Sauveur 5世紀から17世紀にかけて少しずつ増改築されたため、不規則な構造とバラエティに富んだ建築様式が見られる教会。 メロヴィング朝の洗礼堂、ローマ遺跡から移築された円柱、ニコラ・フロマンの3連作となる絵画「燃ゆる茨」など、見どころが多い。 開館:9:30〜11:00、14:00〜16:30、日曜休み(ミサへの参加は可) |