サン・ロー Saint Lo
概要
サン・ロー St.Loは先端の港町シェルブールへ突き出ているコタンティン半島の付け根部分に位置する。
カーンの街の西約80㎞になる。
歴史あることだったが、第二次世界大戦中に町を占領していたドイツ軍との激戦の地となり、連合軍の空襲を受け、破壊されて廃墟の都と化してしまった。
アメリカ軍により街は解放され、戦後の復興が始まった。
現在の建物はほとんどが戦後のものだが、歴史的建造物が大規模な修復により往年の佇まいを残している。
アクセス
鉄道
パリ・サンラザールSt.Lazare駅からカーンCaen方面行きでカーンまで約2時間。
レンヌ行きに乗り換えて約45分。
パリ・カーン間はシェルブールCherbourg行きの列車がカーンまでノンストップでほぼ1時間間隔で運行されている。
パリ・モンパルナス駅からTGVでレンヌRennesまで行ってカーン行きに乗り換えるルートだと、レンヌからのローカル線の運行頻度が少ないため、所要時間が5時間以上かかってしまう。
見どころ
ノートルダム・ド・サン・ロー教会
13世紀の末期に建てられたゴシック様式。
教会の建物は爆撃を受けたが、ステンドグラスの窓は守られた。
街の城壁に囲まれた囲いの中にある。
マドレーヌ礼拝堂
近郊
シャトー・ドゥ・カニジー Chateau de Canisy
ナポレオンの妻、ジョゼフィーヌおよび、その家系の持ち物で当時はケルゴルレイ家の別荘として使用されていた建物がホテルとして改装された。サン・ローから8km.
1000年の歴史を持つ隠れ家的シャトーホテル
長年、フランスの最高機密のひとつとしてこれまで一般公開されることなく、各国の要人のみが宿泊していたホテルだった。
近年、ホテルのオーナーが一般向けに販売することを決めたことで一般の旅行者でも利用できるようになった。
しかし、ミシュランなどのガイドブックの掲載も、ルレ・エ・シャトーなどのチェーンにも拒否しているため、現在も広くは知られていない。
中世からの雰囲気をしっかりと残し、サービスや食事なども高く評価されるホテルだが、一部の人だけしか、その存在を知ることはなかった。
過去にはブッシュ元大統領や皇后雅子様も宿泊されたことがある。クラシックスタイルですので、部屋の内装などはそれぞれに異なるが、最低でも28㎡という十分な広さを持つ。
部屋数は全17室しかない.