ヴーヴレ Vouvray

概要

トゥールの東10km
トゥーレーヌ地区に位置する白ワインの名産地。
人口約3千人の村

ヴーヴレ村を中心に、トゥーレーヌ地区8ヶ村の約2000haの畑で生産されているのが、ロワール地区で最も評価の高い白ワインのヴーヴレである。

ロワール地方には貴族の館が出来てワイナリーが増えていった。
畑が川沿いにあるために秋には日照に恵まれ、陽の光をたっぷり浴びた糖度の高いブドウからは、やわらかくまろやかな風味のワインや、甘口のワインができる。
ヴーヴレのワインはシュナン・ブランという単一品種から作られる。
ヴーヴレのワインは1936年にAOCに選ばれている。
ヴーヴレで生産されるワインのうち3分の2は細かな泡の軽発泡性で、長期間保存が可能である。

ヴーヴレでは洞窟式の白ワインを保管するために8世紀から使われていた。
ロワール渓谷の斜面に随所で見られる凝灰岩をくりぬいた洞窟住居が多くある。
ヴーヴレの洞窟住居は西暦380年の聖マルタン時代から使われていたという。そして14世紀に改装された。
もともとは中世の時代に城を造るために崖から岩を削りだしたスペースだった。
巨大な城が数多く作られたロワールでは古くからこうした洞窟を住居として利用してきた。
中世からワインの産地であるヴーヴレでは住居としてだけでなく、ワインを保存するのに温度と湿度など適した条件を備えているため、ワインカーヴとして利用し伝統の味を守ってきた。















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