ユッセ城 Chateau de Usse
概要
トゥールから西へ25㎞、ロワール川とアンドル川の合流地点、シノンの深い森を背にしたユッセ村に建つ小さな城。
11世紀に要塞として建てられた城は、15-17世紀にかけて改築されたが、中世の塔は当時のまま。
この城を舞台にしたおとぎ話が「眠れる森の美女」で、17世紀の作家シャルル・ペロー(1628-1703)は塔の中に主人公の乙姫様を眠らせた。
館内にはこの物語の美女が人形で再現されている。
物語にふさわしい緑豊かな場所を探していたペローはユッセ城を見つけ、ここに滞在して書いたという。
古城は作家の創造意識も刺激するものである。
もともとは砦だったが、15&~17世紀に増改築された。
造園家ル・ノートルが設計した庭園がある。