ブロア城 Chateau de Blois
概要
ロワール右岸の高台にある名城。
13-17世紀の間に歴代の王により姿を変えて城。
中庭を囲むように建つ。
ゴシック、フランス・ルネサンス初期、ルネサンス、古典といった4つの建築様式が時代を追って見られる。
13世紀に造られた豪華な装飾の部屋を支えていたのは、屋根裏の船大工の技。
15世紀末のルイ12世の館は赤レンガと白い石の外観が特徴。
16世紀に造られたフランソワ1世の館は、フレンチ・ルネッサンス様式の傑作といわれる8角形のらせん状階段が印象的。
1588年、ギース公が暗殺されたアンリ3世の居室や、237の秘密の戸棚があるカトリーヌ・ド・メディシスの秘密の小部屋なども見どころ。
王はルネッサンスに魅せられて、きらびやかな装飾で己の富と権力を誇示したのだった。
17世紀のオルレアン公ガストンの館はガストンが王になれなかったため、城も未完成のまま。王にならなければ城は完成されない。まさに城は王の象徴であることをブロア城は教えてくれた。