パリの北西、セーヌ川の支流オワーズ川のほとりにあるゴッホゆかりの小さな町。 1890年、天才画家ヴィンセント・ヴァン・ゴッホは、精神科医に招かれて生活し始めたのがカフェ・ラヴー Ravoux 。 7月27日、絶望と孤独の中、麦畑で猟銃自殺をした後で息を引き取ったのもこの下宿部屋となる。 ゴッホが最期の数か月を過ごしたこの旅籠の屋根裏部屋は当時のままに再現されて、現在はゴッホの家 Maison de Van Gogh として公開されている。 ここでは彼の作品や生涯についてパネルや映像で紹介している。 向かいにある町役場の建物や、ノートルダム教会 Église Notre-Dame、最後の作品となった麦畑などどれもがゴッホが描いたままの姿で残っている。 町のあちこちにゴッホの絵と解説のパネルが設置されているので、散策しながらゴッホの描いた風景とともに鑑賞することができる。 共同墓地 Cimetière の片隅には、ゴッホと弟テオの小さな墓石が並んでいる。 アクセス パリから約40km。 鉄道: パリから直通電車はない。 パリ・サンラザール駅または北駅からとなるがサンラザール駅からの方が便利だ。 サンラザール駅からポントワーズPontoiseまで行き、乗り換えてクレイルCreil行きまたはペルサン・ボーモンPersan-Beaumont行きでオーベルシュルオワーズAuvers sur Oise駅下車。 定期観光バス: パリ市内からオーベルシュルオワーズのコースもある。ほとんどは半日コースなので、若干あわただしいく、ただ見てきたという程度になるが、時間のない向きにはこちらがおすすめ。 |