*カンヌからバスで約30分、山間にある人口3万人弱の小さな村。 *ここで産出される粘土は陶芸に最適といわれ、また16世紀にイタリアの陶工が移り住んだことから陶芸が盛んで、今も多くの工房が軒を連ねている。 *村の陶芸の歴史については「陶器博物館」で知ることができる。 *コートダジュール地方をこよなく愛していたパブロ・ピカソは、さまざまな小さな村や街を転々としなから、その美しさを楽しんでいたが、古くから陶芸の町だったヴァロリスを訪れたときに、焼き物の美しさに魅せられ、この地で陶芸にいそしむようになった。 そして、さらなる芸術活動をいそしむようになり、ヴァロリスで多くの絵画や陶芸を残している。 ヴァロリス城の礼拝堂にある「国立ピカソ美術館」ではその作品を見学できる。 なかでも、1952年に制作された巨大な壁画「戦争と平和」は、人気が高く、多くの人がこの名作の見学にこの町を訪れている。 左側の側面に、血まみれの剣や破壊の種子をもつ戦士を。右側の側面にハトの飾りをつけた剣を持った平和の戦士を描いた「戦争と平和」は、ピカソの絵画の中でも写実的な内容で、多くの人々の心に訴えかけてくるものがある。Qkbt |